GA4のデータをスプレッドシートに自動出力する方法【公式アドオンGA4 Reports Builder・注意点付き】

Takuma Oka

外資系SEOスペシャリスト

Takuma Oka (岡 拓馬)

こんにちは、岡 拓馬(おか たくま)です。
このブログでは、海外ノマド×SEO×ストック収入をテーマに、自分の経験や学びを発信しています。

高校卒業後は料理人としてスタートし、その後、航空自衛隊での勤務を経て、2016年からWebライター・SEOコンサルタントとして独立。現在は、海外の外資系企業と契約しながら、フルリモートで働いています。拠点はアジア各国を転々としており、最近はベトナムやタイ、マレーシア、フィリピンなどでノマド生活をしています。

GA4の画面、正直使いにくくないでしょうか。ちょっとした数字を確認するだけでも探索レポートを組む必要があり、月次の定点観測のたびにポチポチやるのは苦行です。

そこで有効なのが、GA4のデータをGoogleスプレッドシートに自動出力してしまう方法です。Google公式の無料アドオン「GA4 Reports Builder for Google Analytics」を使えば、ノーコードで毎月の自動出力まで設定できます。

ただし、このアドオンには公式ツールらしからぬクセがあります。実際、Google Workspace Marketplaceでの評価は執筆時点で★1.8(69万以上ダウンロードされているにもかかわらず)。

「使えない」という声が多いのも事実です。

この記事では、実際に自分のブログのGA4プロパティで設定しながら、つまずきポイントと回避策も含めて解説します。

Takuma

サーチコンソール編とあわせて設定すれば、GSC×GA4の月次データが全自動でスプレッドシートに集まる体制ができます。

目次

GA4データをスプレッドシート化する意味

GA4の管理画面と比べて、スプレッドシートに出すメリットは次の3点です。

  1. 加工の自由度: VLOOKUP・ピボット・条件付き書式など、スプレッドシートの関数がそのまま使える。GSCデータや独自データ(収益など)との結合も自由
  2. 定点観測の固定化: 毎回探索レポートを組み直す必要がなく、同じ形式の数字が毎月同じ場所に出てくる
  3. Looker Studio等への展開: スプレッドシートをデータソースにすれば、可視化ツールへの接続も軽い

なお、GSCと違ってGA4はデータ保持期間の設定(2ヶ月/14ヶ月)こそあるものの、集計済みレポートは残ります。

GSCのような「16ヶ月で消えるから貯める」という切迫した動機ではなく、運用効率化が主目的になります。

GA4 Reports Builderの導入

インストール

  1. Googleスプレッドシートで新規ファイルを作成
  2. 「拡張機能」→「アドオン」→「アドオンを取得」
  3. GA4 Reports Builder で検索し、Google公式(提供元: Google)のものを選んでインストール
  4. GA4プロパティにアクセス権のあるGoogleアカウントで「許可」
検索すると類似のサードパーティ製が並ぶ。公式は提供元がGoogleのもの。評価★1.8という数字も見えるが、クセを理解すれば実用に足る
Screens検索すると類似のサードパーティ製が並ぶ。公式は提供元がGoogleのもの。評価★1.8という数字も見えるが、クセを理解すれば実用に足る

検索結果には 、Two Minute Reports など高評価のサードパーティ製アドオンも並びます。

★4.8のサードパーティと★1.8の公式、どちらを使うべきか。

この記事では「無料・広告なし・Googleアカウント以外への権限付与が不要」という点で公式を選びますが、公式版でどうしてもエラーが解消しない場合の代替としてGA4 Magic Reports等の選択肢があることは覚えておいて損はありません。

メニュー構成

インストール後は「拡張機能」→「GA4 Reports Builder for Google Analytics™」から操作します。

メニューは3つだけです。

  • Create new report: レポート定義の作成
  • Run reports: 定義済みレポートの実行
  • Schedule reports: 自動実行のスケジュール設定
メニューはこの3つ+Helpのみ。『定義を作る→実行する』の2段階方式がこのアドオンの基本
メニューはこの3つ+Helpのみ。『定義を作る→実行する』の2段階方式がこのアドオンの基本

このアドオンは「設定したら即出力」ではなく、①レポート定義を作る → ②Run reportsで実行するという2段階方式です。

ここを理解していないと「Create Reportを押したのにデータが出ない」と混乱します(定義がシートに書き込まれるだけで、実行は別操作です)。

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レポートを作成して実行する

「Create new report」を選ぶと右側に設定パネルが開きます。

設定例
  • Report name: 月次セッション(任意の名前)
  • Account / Property: 対象のGA4プロパティ
  • Start date: 30daysAgo (「30日前から」のような相対指定が可能)
  • End date: yesterday
  • Dimensions: yearMonth, landingPage
  • Metrics: sessions, engagedSessions

「Create Report」を押すと「Report Configuration」シートに定義が書き込まれます。

その後「Run reports」を実行すると、レポート名と同名のシートが作成されてデータが出力されます。

上部にLast Run OnとTokens残量、中段に合計値、下段にディメンション別の内訳が出力される
上部にLast Run OnとTokens残量、中段に合計値、下段にディメンション別の内訳が出力される

出力シートの構造は3段構成です。

  • 上部(メタ情報): Last Run On(最終実行日時)、取得件数、Tokens残量
  • 中段(Totals For All Results): 期間合計
  • 下段(Results Breakdown): ディメンション別の内訳

自動実行を設定する(Schedule reports)

「Schedule reports」を開き、次のように設定します。

  • Frequency: every month
  • Day: 5
  • Hour: 任意の時間帯

GA4のデータは確定までにラグがあるため、月初1〜2日ではなく5日前後の実行が安全です。

設定したら「Save」を押します。

つまずき①:Saveしても成功メッセージが出ない

Saveを押すとパネルが閉じるだけで、成功したのか分かりません。

しかも、サーチコンソール編で紹介したSearch Analytics for Sheetsの「Backup Log」のような実行履歴シートも自動生成されません

確認方法は「もう一度Schedule reportsを開く」こと。設定値(every month / 5 / 時間帯)がそのまま保持されて表示されていれば、スケジュールは保存されています。

Takuma

地味ですが、これが唯一の確認手段です。

つまずき②:Tokensという見えない消費制限がある

出力シート上部に「Tokens per quota: 1 consumed / 199998 remaining」という行があります。

これはAPI実行のたびに消費されるクォータで、上限に達すると実行が失敗します。

月1回の実行なら枯渇の心配はまずありません。

ただし、レポート定義を大量に作って毎日実行するような使い方をすると、この制限に触れる可能性があります。

「なぜか実行が失敗するようになった」ときは、まずこの行を確認してください。

つまずき③:(not set) 行が混ざる

出力データには (not set) というlandingPageの行が含まれることがあります。

参照元情報が取得できなかったセッション(計測タグの読み込み前離脱、クロスドメインの設定不備など)で、GA4特有のノイズです。

当サイトの実データでは、(not set)行はsessionsが35あるのにengagedSessionsが0でした。

集計時には除外するか、「計測できていないトラフィックの量を測る指標」として逆に監視対象にするか、方針を決めておきましょう。

つまずき④:上書き方式なので「蓄積」はされない

ここがサーチコンソール編との最大の違いです。

Search Analytics for Sheetsは月ごとに新しいシートが増えていく蓄積型でしたが、GA4 Reports Builderのスケジュール実行は同じシートを最新データで上書きするだけです。

過去データを貯めたい場合は、次のいずれかの対応が必要です。

  • Start dateを 365daysAgo のように長めに取り、毎回「過去1年分」を丸ごと取得する形にする(yearMonthディメンションを入れておけば月別内訳が保たれる)
  • 上書き前のデータを別シートに退避するGASを組む(ノーコードの範囲を超えるので本記事では割愛)
Takuma

月次レポートの効率化が目的なら上書きで十分。長期蓄積が目的ならStart dateを長期に設定する運用がシンプルです。

GSC編との違いまとめ

項目GSC (Search Analytics for Sheets)GA4 (GA4 Reports Builder)
提供元サードパーティ(無料)Google公式(無料)
自動化方式月ごとに新シート生成(蓄積型)既存シートを上書き(更新型)
実行ログBackup Logシートが自動生成なし(Last Run Onセルのみ)
設定確認Activeバッジ再度開いて値の保持を目視確認
特有の制約1ファイル1系統のみTokens消費制限、(not set)混入

思想が違うツールなので、「GSCは資産の蓄積、GA4は定点レポートの効率化」と役割を分けて使うのが現実的です。

まとめ:GA4のデータをスプレッドシートに自動出力する方法

  • GA4 Reports BuilderはGoogle公式・無料でGA4→スプレッドシートの自動出力ができる
  • ただし評価★1.8のクセあり。「定義→実行」の2段階方式と、成功メッセージが出ない仕様を理解しておく
  • Tokens制限と(not set)行という2つの落とし穴に注意
  • スケジュール実行は上書き型。蓄積したいならStart dateを長期指定する
  • GSC編(→記事1への内部リンク)と組み合わせれば、検索データと行動データの月次収集が全自動になる
Takuma

設定は15分程度。GA4の画面を開く回数が月1回で済むようになるだけでも、導入する価値はあります。

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この記事を書いた人

Takuma Oka Takuma Oka 外資系SEOスペシャリスト

SEO・AI・web3が大好きなWebマーケターです。フィリピン(マニラ)外資系企業で『日本人SEOスペシャリスト』としてフルリモート勤務。サイトM&AやKindle出版、Udemy講師の経験も。元航空自衛官。主に東南アジア諸国を拠点にしています。SEO歴は10年目です。趣味は、中国語の勉強とランニング。

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