海外SEO業界で注目を集めている「2025年6月18日のGoogle検索順位の変動」について、Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏による記事をもとに、最新情報を日本語で解説。
実際のSEO関係者の声や、私自身の見解も交えて、今後の方向性を読み解いていきます。
- 6月18日頃から、Google検索結果に大きな順位変動が発生
- 複数のサードパーティツールで「高いボラティリティ(不安定性)」を検知
- SEOコミュニティ内でも不満や悲鳴が相次いでいる
- Googleからの公式アナウンスはなし(2025年は3月のコアアップデート以降動きなし)
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Google検索順位変動を検知した主要ツール
ここ数日、複数のサードパーティツールがGoogle検索結果における、大規模な順位変動を報告しています。
具体的には Semrush、CognitiveSEO、MozCast、Sistrix、SERPstat、Wincher などのツールが、平常時を大きく上回る「ボラティリティ(変動性)」を記録。
特に6月18日のデータでは、普段よりも2〜3倍近い変動幅を示しているツールもあり、Google内部で何らかの調整があったと見て間違いない状況です。
- Semrush Sensor
- CognitiveSEO Signals
- SimilarWeb SERP Monitoring
- Advanced Web Rankings
- AccuRanker
- MozCast
- Mangools SERPWatcher
- Wincher
- Data For SEO
- SERPstat
- Sistrix Visibility Index
- Algoroo
- Wiredboard Aggregator
ほとんどのツールで「通常より明らかに高い変動スコア」が出ており、Google内部で何らかのアルゴリズム変更が行われている可能性があります。
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SEOコミュニティの反応(WebmasterWorldより抜粋)

SEO実務者が集う「WebmasterWorld」などの海外フォーラムでは、今回の順位変動に対して怒りや諦めの声が相次いでいます。
一部では「AIスパム記事や広告コンテンツばかりが上位にくる」「Redditの表示が多すぎる」「AdWordsに出稿していても売上ゼロ」など、実務上のダメージが出ているという報告も。
また「サイトを放棄してSNSに注力する」といった、Google離れを宣言する声も増えてきました。
これは一時的な動きではなく、「検索流入」自体の信頼性が揺らいでいる兆候とも言えるでしょう。
ネガティブな反応が多数
- 「ニュース系ページが急落、Googleからのトラフィックが0になった」
- 「AIスパム記事や広告っぽいコンテンツばかりが上位表示」
- 「UIを少し変えただけで順位が落ちた」
- 「Redditばかりが上位に表示されていて、Googleの価値が下がってきている」
- 「Googleでダメなら、SNSで収益化を目指した方が早い」
一部ポジティブな声も
「トラフィックは回復傾向にあるが、前月比-15%。Googleのせいとは言い切れない」

Googleは沈黙…でもユーザー体験重視の流れは加速中?

2025年に入ってから、Googleは3月のコアアップデート以外、公式な順位変動に関する発表はしていません。
にもかかわらず、検索結果が明らかに変化しているのは、AI要約やユーザー行動を評価軸にしたアルゴリズムが裏側で調整されている可能性が高いです。
特に最近は「Reddit」や「Quora」などのユーザー生成コンテンツ(UGC)が検索上位に急増しており、従来型のガイド記事やレビュー記事は不利な状況に。
今後のSEOは、「誰が書いたか」よりも「どれだけ共感や議論を生むか」が重要になっていくかもしれません。

実務者はどう対応すべき?4つの現実的な対策
こうした不安定な時期にこそ、短期施策よりも中長期的な戦略が重要になります。
以下は実務者として意識すべき対応策です。
対策 | 詳細 |
---|---|
ゼロクリック対策としてCTRに依存しない構成を意識する | 例:動画埋め込みやCTAの位置見直し |
独自性と体験ベースのコンテンツを強化する | AIでは書けない一次情報・データを活用 |
SNSとの流入導線を強化する | TikTok、X、YouTubeなども活用し、オーガニック依存を減らす |
RedditやQuora的なコンテンツ構造を研究する | Q&A形式や議論型コンテンツの導入も効果的 |
Googleが黙っている今だからこそ、SEO担当者は「何が起きているかを正確に読み取り」「何をすべきか」を自分で判断する必要があります。
今回のような激しい順位変動を“ただの変動”として終わらせるのではなく、ユーザー行動の変化・アルゴリズムの裏にある意図を読み解くことが、これからのSEOに求められる視点です。
いま検索流入だけに頼るのは危険信号かもしれない
今回の順位変動に限らず、近年のGoogle検索結果は「AI要約」や「UGC重視」など、明らかに従来とは違うフェーズに入っています。
そして、それに適応できなければトラフィックは減少し、収益も下がるという現実が待っています。
検索エンジンの波に振り回されないためには、検索以外の集客経路の強化と、ユーザーとの接点を複数持つ戦略が今後より一層重要です。
もはやGoogle検索はレッドオーシャンか?
近年のGoogle検索では、「AI Overview(AIによる要約表示)」が導入された影響もあり、クリックされない検索結果(Zero Click Search)が急増しています。
その結果、従来のオーガニックCTRは大幅に下落し、特に中堅・個人メディアにとっては厳しい状況が続いています。
さらに、RedditやQuoraといったコミュニティ系サイトの優遇が目立ち、いわゆる「一次情報ではない」コンテンツが上位に来るケースも増えています。
これは、Googleが「ユーザー体験ベースのランキング」へと大きくシフトしている表れでもあります。
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