SEOの本質は変わらない!Search Central Live 2025現地レポートで学んだ最新Google検索とAI時代の戦略

Googleイベント
Takuma Oka

外資系SEOスペシャリスト

Takuma Oka (岡 拓馬)

こんにちは、岡 拓馬(おか たくま)です。
このブログでは、海外ノマド×SEO×ストック収入をテーマに、自分の経験や学びを発信しています。

高校卒業後は料理人としてスタートし、その後、航空自衛隊での勤務を経て、2016年からWebライター・SEOコンサルタントとして独立。現在は、海外の外資系企業と契約しながら、フルリモートで働いています。拠点はアジア各国を転々としており、最近はベトナムやタイ、マレーシア、フィリピンなどでノマド生活をしています。

2025年7月、Google公式イベント「Search Central Live Deep Dive Asia Pacific 2025」がタイ・バンコクで開催されました。

本記事では、現地での参加を通じて得た「クローリング」「インデックス」「インターナショナルSEO」などの最新情報を、写真やスライドとともに詳しく解説します。

この記事の要約
  • 初期HTMLの重要性とJavaScriptレンダリングに対する考え方
  • AI OverviewやAIモードでも従来SEOの原則が有効
  • hreflangは過信せず中身のローカライズが重要
  • パーマリンク設計や正規化など、インターナショナルSEOの実践的な構造設計
目次

はじめに

AI時代に突入した現在、SEOの現場でも大きな変化が求められています。

そんな中、Google公式イベント「Search Central Live 2025」に実際に参加し、現場の空気やスピーカーの生の声から、改めて感じたのは「SEOの本質は変わらない」ということ。

ここでは、イベントで得た知見をもとに、今後も通用するSEO戦略をまとめました。

takuma oka

クローリングに関する最新知見

イベントでは、Googleのクローラーがどのようにページを処理するかについて、非常に具体的な話がありました。

特に印象に残ったのは、以下の2点です。

項目詳細
初期HTMLの重要性Googleは初期HTMLに重要な情報があるかどうかをまず確認します。

初期HTMLに主要コンテンツが含まれていないと、インデックスに時間がかかる、あるいはインデックスされない可能性もある。
JavaScriptレンダリングは後回しJavaScriptによって読み込まれるコンテンツは、後続のレンダリングステップで処理されるため、必ずしも最優先ではない。

よって、重要な情報(タイトル、h1、メインコンテンツ)は可能な限り初期HTMLに含めることが望ましい。

実際にスライドでも、「Delay in indexing due to JavaScript rendering」などの言葉が使われていました。

Search Central Live 2025

インデックス処理の裏側

Googleは、取得したコンテンツを一時保存し、そこから優先順位をつけてインデックス化を進めていきます。

Content Deduplication(重複コンテンツの排除)の過程では、同一または酷似した内容は正規URLへ統合され、canonicalタグの適切な運用がここで影響します。

URL正規化(canonicalization)の重要性も改めて強調されており、無駄なURLの量産を避け、Googleに対して「どのURLを評価してほしいか」を明示する姿勢が求められます。

Googler:Gary Illyes

AIと検索の未来

Googleが2024年後半から実装を進めている「AI Overview」や「AIモード」についても、言及がありました。

Googleのゲイリー氏によれば

“AI OverviewやAIモードに特別なSEO対策は必要ない。従来の基本に忠実なSEOを行うことが最も効果的。”

つまり、私たちがすべきことは変わらない。

E-E-A-Tを意識した高品質なコンテンツ設計、内部リンク構造、技術的な最適化など、「基本の積み重ね」がAI時代においても強力な武器になるということです。

インターナショナルSEOにおける構造設計の重要性

海外展開を見据えたサイト運営者にとって重要なのが、インターナショナルSEOの設計です。

今回、以下のような知見が共有されました。

項目詳細
hreflangタグの過信は禁物Googleはhreflangを”参照”しますが、インデックスに使われるとは限らない。

つまり、hreflangを設定したからといって、意図通りにGoogleが動いてくれるわけではありません。結局は「中身(言語ごとのコンテンツの違い)」が重要。
URL設計も評価対象/ja/や/en/といったサブディレクトリ形式が好まれる傾向があり、Google側でも明確に「1つのドメイン内で統一されていたほうがよい」と説明されています。
パーマリンクの統一性URL設計における一貫性や、不要なパラメータの排除も重要な要素であり、これがインデックス優先度にも影響します。

SEO実務者が現地で得た“リアル”な気づき

参加者同士の交流の中で、日本国内と東南アジア諸国のSEO事情の違いや、現地企業の取り組みなども見えてきました。

  • インドネシアやフィリピンでは、未だにモバイル最適化が完全ではない企業も多い
  • 一方で、タイやシンガポールでは、構造化データやCore Web Vitalsを積極的に導入しているサイトも増えている

自分自身も、「クローリングの順番」や「JavaScriptレンダリングの遅延」について、実例とセットで理解できたのは大きな収穫でした。

ミエルカ:鈴木さん

Search Central Liveで再確認した“普遍的SEO”

AIがどれだけ進化しても、Googleの根幹である「情報を正確に届ける」という役割は変わらない。

だからこそ、SEOに取り組む我々も「技術と本質のバランス感覚」を持ち続ける必要があると感じました。

現地での学びと気づきを、自身の運用やクライアント案件にどう活かしていくか。

今後も定期的にアップデートされるGoogleの情報を追いつつ、SEOの原点に立ち返っていきたいと思います。

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この記事を書いた人

Takuma Oka Takuma Oka 外資系SEOスペシャリスト

SEO・AI・web3が大好きなWebマーケターです。フィリピン(マニラ)外資系企業で『日本人SEOスペシャリスト』としてフルリモート勤務。サイトM&AやKindle出版、Udemy講師の経験も。元航空自衛官。主に東南アジア諸国を拠点にしています。SEO歴は9年目です。趣味は、中国語の勉強とランニング。

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