AI時代でもリンク対策は終わらない。SEO担当者が「リンクはまだ効く」と断言する理由とは?

AI時代でもリンク対策は終わらない。SEO担当者が「リンクはまだ効く」と断言する理由とは?
Takuma Oka

SEOスペシャリスト

Takuma Oka (岡 拓馬)

こんにちは、岡 拓馬(おか たくま)です。
このブログでは、海外ノマド×SEO×ストック収入をテーマに、自分の経験や学びを発信しています。

高校卒業後は料理人としてスタートし、その後、航空自衛隊での勤務を経て、2016年からWebライター・SEOコンサルタントとして独立。現在は、海外の外資系企業と契約しながら、フルリモートで働いています。拠点はアジア各国を転々としており、最近はベトナムやタイ、マレーシア、フィリピンなどでノマド生活をしています。

本記事は「searchengineland」の最新SEO記事を翻訳し、独自の意見を追記したものです。

AIが検索結果を変えつつある2025年。GoogleのAIオーバービューやChatGPTなどの登場により、「もうリンクの時代じゃないのでは?」という声も一部で聞かれます。

しかし、リンクビルディングの現場にいるSEO担当者たちは、今でも「リンクはSEOの核心」と考えています。

リンク獲得にかかるコストは上がり、戦略は複雑化しているにもかかわらず、多くの専門家が「リンクは依然としてAI検索でも効果がある」と回答しています。

この記事の要約
  • 73.2%のSEO担当者が「AI検索でもリンクは効果がある」と回答し、依然としてリンクが重要視されている
  • リンクビルディングの平均コストは月8,000ドル超、1リンクあたり約5万円と高騰傾向
  • デジタルPRと独自性の高いリンク戦略が主流となり、「質の高い自然リンク」が求められる時代に
  • SEO担当者の55%以上が「リンクビルディングは最も難しい施策」と感じており、ROIの可視化も課題
目次

リンクはもう古い? そんなことはない。SEO担当者の7割以上が「AI検索でもリンクは効く」と回答

▶︎調査結果まとめ

  • AI検索でもリンクは影響する:73.2%
  • 競合がリンクを買っていると思う:91.9%
  • nofollowリンクもSEOに影響する:78.8%
  • Googleは有料リンクを見抜けないと思う:56%
  • 難関ジャンルでは月8,406ドルが必要
  • ギャンブル業界が最もリンク予算が高い
  • デジタルPRが最も効果的な手法(48.6%)
出典:search engine labo

検索体験がAI中心に変わりつつある中でも、リンクは依然として評価のシグナルであり続けています。

調査では、73.2%のSEO担当者が「AI検索でもリンクは影響を与える」と回答しました。

GoogleのAIオーバービューやChatGPTの検索体験が登場しても、リンクの価値がゼロになったとは考えられていません。

特にAIは「情報源の信頼性」を重視するため、外部リンクやブランドに対する言及(mention)は今後ますます重要になるという見方もあります。

E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)という観点からも、リンクはその「外部評価」の最たるものです。

競合はみんなリンクを買ってる?SEO現場では「リンク購入は当たり前」という空気感

出典:Ahrefs

なんと91.9%のSEO担当者が「競合はリンクを買っている」と回答しています。

これは驚くべき数字ですが、現実として「難関ジャンルで自然リンクだけで上位表示するのは不可能に近い」と感じていることの表れでもあります。

Googleは表向きには「有料リンクは禁止」としていますが、SEOの現場では「買っている前提」で戦略を組んでいるチームが多いというのが実態でしょう。

私見としても、2025年の現在においては“品質の高い有料リンク”と“自然な文脈での掲載”を組み合わせたハイブリッドなアプローチが主流になってきています。

「リンクビルディングは金がかかる」。平均リンクコストは1本約5万円、難関ジャンルでは月80万円以上も

出典:Metics Media

リンクビルディングのコストは、年々上昇しています。

調査によると、高品質なリンク1本あたりの「適正価格」は平均508.95ドル(約8万円)

また、競争の激しいジャンルでは、月に8,406ドル(約135万円)の予算が必要とされています。

特にiGamingや金融などのYMYL系ジャンルでは、もはやリンク無しでは土俵に立てないレベルの激戦状態です。

さらに、56%がリンク獲得を外注しており、インハウスSEOチームはSEO予算の36%をリンクに使っているという結果も出ています。

リンク戦略が“コンテンツ以上に予算を食う”時代が来ているのは、間違いありません。

リンク戦略のトレンドは「デジタルPR」と「独自性重視」へ

出典:Nathan Gotch

「どのようなリンク戦略が有効か?」という質問には、48.6%が「デジタルPRが最も効果的」と回答しました。

ニュースサイトや業界メディアに自然な形で掲載されるリンクは、Googleの評価も高く、かつユーザーへの信頼性にもつながります。

また、66.6%が「競合のリンクを真似るよりも、独自のリンク機会を探すことが重要」と答えました。

確かに、AhrefsやSemrushでのベンチマークだけでは、“差別化”にはならず、横並びになるだけです。

個人的にも、「他の誰も取っていないけれど、文脈的に強いリンク」を探す能力が、これからのSEO担当者に求められると感じます。

リンクリスクは避けたい。SEO担当者は「スパムサイト」と「低品質コンテンツ」に厳しい

出典:Jesse Cunningham

リンクを貼ってもらう際の掲載メディアについて、89%が「スパムリンクを出しているサイトは避ける」とし、
86.3%が「低品質なコンテンツがあるサイトはNG」と回答。

一方で、63.1%は「有料リンクであっても、質が高ければ許容範囲」と回答しており、実利主義が根付いています。

これは、「Googleに見つからず、かつブランドを傷つけないならOK」という割り切ったスタンスと言えます。

最も難しいのはリンクビルディング。スケーラブルにしにくく、ROIも測りにくい

55.2%が「リンクビルディングはSEOで最も難しい」と回答。スケールしにくく、効果測定も難しいという悩みは多くのSEO担当者が抱える共通課題です。

  • プレミアムリンクは高額すぎる:75.1%
  • 品質を落とさずに拡大するのが難しい:67.2%
  • ROIの可視化ができない:52.9%

リンクの本数だけでなく“質”や“影響範囲”をどう測るか?という問題は、AI時代のSEOでも引き続き議論の的となりそうです。

結論:AI時代でもリンクは死なない。むしろ“外部評価”としての価値は増している

検索がAI主導になっても、「誰が紹介しているか」「どんな文脈で取り上げられているか」は引き続き評価の基準になります。

AIは文脈を読み、信頼できるソースを重視するようになるため、今後リンクは“量より質”の勝負になっていくでしょう。

SEOを本気でやるなら、今のうちにリンクビルディングの予算確保と戦略設計が必須です。

単なるディレクトリ登録や、サテライト構築では通用しない時代が来ており、「いかに自然に、意味ある形でリンクを得られるか」が勝負の分かれ目です。

AmazonKindle
📘 『AI時代のテクニカルSEOの教科書』無料公開中!
AI要約・ゼロクリック検索・構造化データ・インデックス管理…
「検索流入が減った」と感じている方にこそ読んでほしい、最新SEO戦略を体系的にまとめた1冊です。
✔️ AI時代のSEOの本質とは?
✔️ 今すぐできるテクニカル改善とは?
✔️ Googleに拾われるサイト構造とは?
👉 今すぐダウンロードして、SEOの“次の一手”を見つけてください。
AI時代でもリンク対策は終わらない。SEO担当者が「リンクはまだ効く」と断言する理由とは?

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

この記事を書いた人

Takuma Oka Takuma Oka 外資系SEOスペシャリスト

SEO・AI・web3が大好きなWebマーケターです。フィリピン(マニラ)外資系企業で『日本人SEOスペシャリスト』としてフルリモート勤務。サイトM&AやKindle出版、Udemy講師の経験も。元航空自衛官。主に東南アジア諸国を拠点にしています。SEO歴は9年目です。趣味は、中国語の勉強とランニング。

目次