こんにちは、元自衛隊のTAKUMAです。
自衛隊から、警察官へ転職を考えている人が多いようですが、正直タイトルにもある通りお勧めしませんね。
その理由は、以下です。
- 自衛官より採用試験が難しい
- 拘束時間は対して自衛隊と変わらない
- 給料は自衛隊よりは良いが大した差はない
- 基本的に、副業が禁止されているから(自衛官も同じ)
- 面白くないから!
警察官と自衛官を比べると、給料と休暇・拘束時間の面では警察官がいいようですね。
しかし、警察官は自衛官と同じく採用試験があるため、また試験のために勉学に励まなければなりません。
しかも、採用試験は自衛隊試験よりも難しく倍率も都道府県によっては10倍のところもあるぐらいですよ。
そして、一番の理由は「面白くないから!」これにつきますね。マジで。
今回は、このように自衛官から警察官へ転職を考えている人を思い止まらせるために、その理由について詳しく解説していきます。
自衛官から警察官へ転職をおすすめしない理由
- 自衛官より採用試験が難しい
- 拘束時間は対して自衛隊と変わらない
- 給料は自衛隊よりは良いが大した差はない
- 基本的に副業が禁止されているから(自衛官も同じ)
- 面白くないから!
仮に、安定した職に就きたいからという理由なら、一般企業でもある程度は安定した生活が送れると思いますよ。
給料的にはあまり変わりませんし、もちろん会社によりますが、よっぽどそっちの方がスキルも身について良いかもしれません。
自衛官より採用試験が難しい
元自衛官だから警察官になりやすいといったことは全くなく、採用試験に関しても自衛隊よりも警察試験の方が倍率が高いです。
- 自衛隊:4〜6倍
- 警察官:7〜10倍
また自衛隊として長く勤務していると高校や大学で習ったことを忘れている可能性も高いため、勉強にもある程度の時間がかかります。
拘束時間は大して自衛隊と変わらない
警察官は基本的に3交代制となっており、自衛隊でいうところの警備隊の勤務に似ています。
他の役職であれば通常通り1700頃に帰宅して、土日は休みといった流れになりますが、警察は常時以下のスケジュールです。
- 当番日:24時間勤務
- 非番日:勤務明け
- 休日:完全休み
一度でも警備隊の勤務を体験したことがある人であれば分かると思いますが、3交代制は地味にキツイですよね。
給料は自衛隊よりは良いが大した差はない
自衛隊は高卒で一般隊員として入隊した場合、初任給は179,200円です。
対して警察官の場合は、高卒でなると初任給は、213,900円(東京都)です。
警察官は都道府県によって給料が変動するため、東京都で採用された場合は他の都道府県と比較して多めに受け取れます。
実際に北海道で警察官になった場合、初任給は173,400円とほぼ自衛隊の初任給と変わりありません。
参考
自衛官も警察官も副業が禁止されている
公務員は、総じて副業が法律で禁止されています。
国家公務員法第104条と第103条に明記されており万が一、国家公務員が副業を行った場合には最悪、懲戒処分になる可能性もあります。
世間では副業を行うのが当たり前のような風潮がありますが、公務員である以上は取り組めないのが現状です。
業務自体は単調で面白くない!
職業には向き不向きがありますが、自衛隊が合わないなと感じている人が警察官へ転職しても同じく合わないと感じるはずです。
なぜなら、同じ公務員である上に業務的にも単調で面白くないからです。
自衛隊も警察も狭いコミュニティ内で仕事を行うので、どうしても視野が狭くなりがち。
少しでも人生の選択肢を増やしたいのであれば、警察官ではなく民間企業の方が断然良いといえるでしょう。
自衛官が転職するなら一般企業がまだいい
個人的におすすめするなら、IT系の会社に入ってweb系のスキル(WebライティングやWebデザイン、プログラミングなど)を身につけて、
数年後には独立できるように将来設計を立てた方がいいと思います。
これが警察官だと安定はしているものの、ぶっちゃけ楽しくないですよ。
自身で稼ぐスキルは身につきませんし、毎月決まった額しか給料が貰えませんし、もし転職した後に職場配置されたところの上司が嫌なやつだったらどうしますか?
一般企業なら、すぐにでもまた転職という手を打てますが、警察官に一度なるとそう簡単には行きませんからね。
転職までサポートしてくれるプログラミングスクール:DMM WEBCAMP
自衛官におすすめする転職エージェント3つ
警察官という選択が必ずしも、ダメなわけではありませんが人生はあなたが予想している以上に長いので視野を広く持って、他の自分にあった就職先を探してみましょう。
以下に、自衛官にお勧めできる転職サービスサイトを3つランキング形式であげていますので、自分にあったサービスを選んで探してみて下さい。
きっと、あなたにあった就職先が見つかると思いますよ。
リクルートエージェント
転職と言えば、テレビCM等でもお馴染みのリクルートエージェントですよね。
扱っている案件の数も豊富であり、プロのキャリアアドバイザーがしっかりとサポートしてくれるので、初めての方でも安心して任せられます。
IT関係に転職したい方にもおすすめの転職エージェントサイトです。
項目 | 評価 |
---|---|
総合評価 | ★★★★★ |
内定率の高さ | ★★★★ |
仕事の探しやすさ | ★★★★★ |
利用者の数 | ★★★★★ |
doda転職エージェント
転職者満足度No. 1の転職エージェントdoda。各地で行われるセミナーやイベントが充実しており、オフラインで就職活動を行いたい方にもおすすめの転職エージェントです。
会員登録(無料)を行うと、様々なあなたに合った案件のスカウトが来るようになっています。
アフターフォローも充実しているので、転職後も気になった事は気軽に相談する事が可能です。
項目 | 評価 |
---|---|
総合評価 | ★★★★ |
内定率の高さ | ★★★★ |
仕事の探しやすさ | ★★★ |
利用者の数 | ★★★★ |
マイナビエージェント
IT業界やメーカー求人に強い特徴を持っているマイナビエージェント。
書類選考の通過率が他と比べて高い傾向にあり、サポート期間の定めがないため、中・長期間にかけてじっくり転職活動を行いたい人におすすめです。
また20代30代の利用満足度が高いのも、おすすめポイントの一つでしょう。
項目 | 評価 |
---|---|
総合評価 | ★★★★ |
内定率の高さ | ★★★★ |
仕事の探しやすさ | ★★★★ |
利用者の数 | ★★★ |
それでも自衛官から警察官へ転職したい人へ
自衛官から、警察官への転職は可能です。
警察官の採用に関しては、採用試験を各都道府県で受けなければならず、その倍率は7〜10倍と言われています。
自衛官は「国家公務員」ですが警察官になると「地方公務員」と同じ公務員でもカテゴリーが変わってきますよ。
実際には上の比較表を見てもらったらお分かりいたけますが、自衛官よりも警察官が条件は良いんです。
しかし、警察官の内部事情については、詳しく知らないのでなんとも言えません。
自衛隊は入隊後の職種で、多忙かそうでないかが著しく変わってきます。
個人的に(どちらか選べ!)といわれたら自衛隊を選びますね。
自衛官から警察官への転職は有利なのか?
自衛官から警察官への転職は有利のように感じられますが、全く関係ありません。
実際、警察官採用に関しては「警察官採用試験」に合格しなければいけないのです。
そのため、元自衛官であろうと元消防士であろうと、試験に合格できないと採用されることはありません。
そう考えるとあなたが元自衛官であったからと言って、警察官になりやすいかというのは別問題なのです。
ただ、よくいわれる自衛官から警察官への転職が多いのは事実で、毎年多くの方が警察官採用試験を受講されていますね。
ですが実際には自衛官と警察官では、業務内容も勤務内容も全く違うため覚悟が必要です。
- 警察官は自衛官と違い”超過勤務手当“が出る
- 警察官は、3日に1回は24時間勤務である
- 警察官は、危険な現場が沢山ある
- 警察官採用の際の試験勉強は辛い
自衛官から警察官への転職はおすすめしない!
国の調べによると、日本人の親の20%が子供に公務員になって欲しいと願っているようです。
その理由は、安定している職について欲しいという親心からきているんでしょうね。
しかし、公務員とは安定しているようで実は潰しが効かない職業の一つであり、どの職業よりも制約が厳しいです。
良いところばかりに目が行きがちですが、しっかりとデメリットにも目を向けて判断して下さいね。