NFTアートが売れない時の4つの解決策!売れる作品の共通点とは?
- 作ったNFTアート作品がなかなか売れない…
- どうすれば作品が売れるようになるのだろうか?
どんなNFTアート作品であれば顧客が欲しくなるのかを、最初に考えるのがとても重要です。
一時期、話題となった小学3年生が描いたNFTアート「Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)」は、NFTアーティストであれば誰もが知っている作品でしょう。
このニュースをみた人の多くは(自分でもワンチャン売れるのではないか)と、考えた人も多いはず。
しかしながら、Zombie Zoo Keeperやその他の海外アーティストの有名NFTアート作品は、あくまでも先行者優位もしくは、ラッキーパンチが働いたに過ぎません。
当然、真似したからといって素人が描いた絵が売れる訳もなく、今も尚Twitter上では多くのNFTアーティストが「売れない」と嘆いています。
この記事では、そんな売れないNFTアーティストを救済するために、大人気のNFTアート作品を分析し、売れるための解決策を分かりやすく解説しています。
最後まで読んでいただくことで、あなたのNFTアート作品が売れるようになるきっかけが掴めるはずです。
- 売れない理由をチェックリストで確認してみよう
- 4つの解決策を実際に試してみる
- 気になるDAOコミュニティに参加して学ぶ
NFTアートが売れないよくある理由
NFTアートが売れないよくある理由として挙げられる項目を、分かりやすくチェックリストにしてみました。
- NFTホルダーに認知されていない
- NFTのトレンドが抑えられていない
- NFTアート作品の販売価格が高い
- 二次流通が期待できない
- 供給多寡になっている
- 付加価値が感じられない
- 将来性がアピールできてない
- 購入者の利用シーンが考えられていない
- 積極的にSNSなどで宣伝していない
- 既に売れているNFTアート作品の分析を行なっていない
- NFTアート作品が完売状態でない(人気がないとみられる)
- 同じNFTアート作品を複数ミントしている
該当項目の数に限らず売れてない人も意外に多いため、まずは現時点で該当する項目を一度見直し、ひとつずつ改善していくのが得策です。
本来、NFTアート作品はプロのイラストレーターでも質だけで勝負するのは難しく、別の何かで付加価値を所有者に与える必要があります。
現在は、購入者に対してコミュニティや特典、優越感などの「体験」を売りにしているNFTアーティストが多いため、所有者にどんなメリットを提示できるかが重要です。
NFTアート作品を売りたいだけなのか、コミュニティを作って体験を売りたいのか、販売する目的を明確にした上でマーケティング戦略を練る必要があります。
NFTアートが売れない時の4つの解決策・売るためのコツ
NFTアート作品が売れない時の4つの解決策としては、次のとおりです。
- NFT市場が大きいETH(イーサリアム)で出品する
- NFTアート作品のコンセプトを統一する
- ロードマップを公開し将来性をアピールする
- コミニティに参加してNFTアート作品の認知度を上げる
上記に挙げている項目は最低限抑えておくべきポイント、といっても過言ではありません。
NFT市場が大きいETH(イーサリアム)で出品する
NFTアート作品は、イーサリアムチェーンとポリゴンチェーン、ソラナチェーンの3つのブロックチェーンから、アーティストが自由に選んで出品が可能です。
それぞれの違いに関しては、以下の通り。
項目(月間数) | イーサリアム | ポリゴン | ソラナ |
---|---|---|---|
アクティブユーザー | 321,638 | 61,310 | 100〜400 |
取引量 | 1,077,274 | 299,486 | データなし |
手数料(ガス代) | あり | なし | あり |
処理速度 | 遅い | 速い | 速い |
※ ソラナチェーンに関しては、2022年4月から利用可能
月間のアクティブユーザーの数を単純に比較しても、圧倒的にイーサリアム方が他と比べて多いのが分かります。
市場が大きい場所で商売をした方が商品が売れやすのは、他のビジネスでも同じことです。
ポリゴンチェーンで販売している人は、この機会に乗り換えるのもありでしょう。
NFTアート作品のコンセプトを統一する
販売数は1万点と数に限りがある上に、全て一点ものなのでNFTコレクターからみても、大変価値を感じやすいNFTアートです。
肝心の作品のコンセプトは「日本の”Kawaii”文化と組み合わせたコレクティブル作品」となっており、ご自身のnoteにて、制作までの過程や想いを綴られています。
作品のコンセプトが明確だとストーリーも伝わりやすくなり、購入者の購買意欲を上げる要因にも繋がります。
ロードマップを公開し将来性をアピールする
ロードマップの役割としては、アーティストのモチベーションの維持や向上、購入者に対しての将来性のアピールなどに繋がります。
個人でNFTアート作品を販売する場合は、大規模なロードマップの必要性は低いですが、代わりに自己紹介ページがあると親近感が湧きやすいでしょう。
人は感情でモノを買い、理屈で正当化しようとする生き物なので、感情を揺るがすようなロードマップや自己紹介ページがあると購買に繋がりやすくなります。
コミニティに参加してNFTアート作品の認知度を上げる
NFTアーティストは特定のDAOコミュニティに所属している場合が多く、実際に人気が高いNFTアーティストたちは、独自のコミュニティを形成してファンを増やしています。
見込み客となるファンが増えれば、新しくNFTアート作品をリリースした場合にも、即日完売に繋がる訳です。
またコミニティに参加しておけば、アーティスト同士でお互いの気に入ったNFTアート作品を購入することもできる他、情報交換の場としても活用できます。
NFTをはじめとしたweb3関連は、トレンドの移り変わりの激しいカテゴリーですので、コミュニティに属しておいて損はありません。
NFTアートの市場規模が小さいのも売れない原因のひとつ
あなたのNFTアート作品が売れない理由は、何もあなただけに問題があるのではなく、NFT市場そのものにも問題があります。
たとえば世界最大級のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaは、企業の評価額こそ100億ドルを超えていますが、ユーザー数は約60万人と世界人口(約80億人)からするとかなり少ないです。
他と比較して市場規模がかなり小さいため、個人のNFTアート作品が売れないのも当然だといえます。
ちなみにOpenSeaが取り扱っているNFTアート作品の数は、約8,000万点を超えているといわれており、現在のユーザー数から考えると供給多寡の状態です。
また購入者の目的の多くは、NFTアートの値上がりに期待した投機買い、もしくは相互作用を目的としたマーケティング戦略である可能性が高いです。
そのため普通に描いた絵を売りたい、と考えているNFTアーティストが「絵が売れない」と嘆くのも、無理ありません。
ちなみに世界に占めるNFTアートの日本人の保有率は、約2%です。
そもそもなぜNFTアートは売れるのか?購入する人の動機と理由
実際にNFTアート作品を購入している人の意見をみてみると、次のような理由が多い印象でした。
- NFTアーティストを応援したいから
- コミュニティに参加したいから
- 投資目的でその後の値上がりを期待しているから
- 保有していると特典が受けられるから
総括すると売れるためには、購入者の視点でみてあなたのNFTアート作品に、ベネフィットが感じられるかが重要だということです。
売れるNFTアートの共通点とその特徴
売れているNFTアート作品に共通していえるのは、マーケティング戦略がとても優れているということです。
実際に売れていないNFTアート作品の多くは、マーケティングの要素が弱いため、いくら良い作品であっても顧客に認知されていないのが大半です。
とはいえ、いきなり素人がマーケティングまで取り組むのは難しいと思うので、最低でも次の項目を満たせるように努めると良いでしょう。
- 実際に売れているNFTアート作品を分析する(市場調査)
- どんな顧客に購入して欲しいのか(顧客を定義)
- NFTアート作品を通して何を伝えたいのか明確にする(コンセプトを決定)
- どうやって顧客に作品を届けるのか(動線設計)
- いつまでに目標を達成するのか(ロードマップ、数値目標の設定)
忙しくて取り組むのが難しいという人は、売れているNFTアート作品の分析(市場調査)だけでも、時間を確保して行うことをおすすめします。
NFTアート作品を売るためには、市場を知り、顧客を知り、何に需要があるのかを把握した上で、良い作品を作り、顧客に届ける努力まで行う必要があります。
参考になる売れているNFTアート作品5選【成功事例】
売れているNFTアート作品の中でも、特に認知度が高い作品だけに絞って、それぞれの特徴を分かりやすくまとめてみました。
- onigiriman’s cute girl Collection|おにぎりまん
- CHIMNEY TOWN Poubelle|西野亮廣(キングコング)
- marimo.life|けんすう
- Shinsei Galverse|草野絵美 & 大平彩華
- Pixel Heroes X|サム
作品の質や有用性、コンセプト、ロードマップの有無など項目別に特徴を明記しているため、ご自身の作品に活かせそうな要素がないか探してみてください。
onigiriman’s cute girl Collection|おにぎりまん
項目 | 評価・特徴 |
---|---|
クオリティ(作品の質) | ★★★★★ |
ユーティリティ(作品の有用性) | ★★★ |
作品のコンセプト | 自分が好きな女の子を描く |
ロードマップの有・無 | 自己紹介ページあり |
コミュニティの有・無(Discordなど) | |
公式サイト | https://www.onigiriman1998.net/ |
Open Sea | https://opensea.io/collection/untitled-collection-22306961 |
日本を代表するトップNFTクリエイターの呼び名が高い「おにぎりまん」氏。
これまでの総取引高は約1億円にまで達しており、新しい作品はリリース直後即完売の人気ぶりです。
人気の理由としては、主に2つ挙げられます。
- 可愛い女の子のイラストでありながら全てに統一感がある
- Twitterを通じて積極的にファンとコミュニケーションを取っている
多い日は一晩で約4,000万円稼ぐ、若干20代というから驚きです。
購入者の口コミ・評判
CHIMNEY TOWN Poubelle|西野亮廣(キングコング)
項目 | 詳細 |
---|---|
クオリティ(作品の質) | ★★★ |
ユーティリティ(作品の有用性) | ★★★★ |
作品のコンセプト | そのへんに落ちてるゴミをモンスター化してみた |
ロードマップの有・無 | 自己紹介ページあり |
コミュニティの有・無(Discordなど) | オンラインサロン、Discord(DAO) |
公式サイト | https://subdued-laundry-5ad.notion.site/NFT-Poubelle-336dda1af91d43aa913adfe1443e67a3 |
Open Sea | https://opensea.io/collection/chimney-town-poubelle |
キングコング西野亮廣 氏が監修しているNFTアート作品「Poubelle(プペル)」は、コミュニティへの参加資格として活用されています。
保有者だけが入れるDAOコミニティがDiscordで作られており、その他にも今後さまざまな特典が用意されるようです。
元々、オンラインサロンでもかなり盛り上がっていたため、西野ファンの多くがNFTアート作品を積極的に購入しているのも人気の理由となっています。
購入者の口コミ・評判
marimo.life|けんすう
項目 | 詳細 |
---|---|
クオリティ(作品の質) | ★★ |
ユーティリティ(作品の有用性) | ★ |
作品のコンセプト | NFTを購入することで、marimoを育てられる |
ロードマップの有・無 | あり |
コミュニティの有・無(Discordなど) | |
公式サイト | https://marimo.life/ja |
Open Sea | https://opensea.io/collection/marimo-life |
インフルエンサーとして名高い「けんすう(本名:古川 健介)」氏が手がけた、NFTアート作品その名もmarimo(マリモ)。
こちらはNFT初心者でも簡単にはじめられるように、と考えて作られたNFTアートになります。
実際に作品の価格自体も他と比べてそれほど高くなく、値動きに関してもそこまで激しくありません。
作品自体に実用性はありませんが、育成ゲームとして楽しめる側面を持っています。
購入者の口コミ・評判
Shinsei Galverse|草野絵美 & 大平彩華
項目 | 詳細 |
---|---|
クオリティ(作品の質) | ★★★★ |
ユーティリティ(作品の有用性) | ★★★★ |
作品のコンセプト | 昭和アニメ調の8,888体のギャルが すべての人々と文化に平和をもたらすべく活動している |
ロードマップの有・無 | あり |
コミュニティの有・無(Discordなど) | Twitter、Discord(DAO) |
公式サイト | https://www.galverse.art/ |
Open Sea | https://opensea.io/collection/galverse |
セイラームーンがテレビで放映されていた世代であれば、なんだか懐かしい雰囲気を覚えるであろう、NFTアート作品「新生ギャルバース」。
コンセプトやロードマップの作り込みに関しては、他の作品とは比べ物にならないほど念密であり、最終的にはテレビアニメ化するのが目的です。
DAOコミュニティ内もかなり盛り上がっており、NFTの保有者に対しては様々な特典が用意されています。
Pixel Heroes X|サム
項目 | 詳細 |
---|---|
クオリティ(作品の質) | ★★★ |
ユーティリティ(作品の有用性) | ★★★ |
作品のコンセプト | NFTに興味がある人が、最初に買うNFTとして手に取ってほしい |
ロードマップの有・無 | 自己紹介ページあり |
コミュニティの有・無(Discordなど) | Twitter、Discord(DAO) |
公式サイト | https://hide.ac/articles/UHnQN05pA |
Open Sea | https://opensea.io/collection/pixel-heroes-x |
ロールプレイングゲームのキャラクターなどによく出てくる、ドット絵のNFTアート作品「Pixel Heroes X」。
海外でも人気が高いNFTアート作品の一つであり、他の作品と比較してかなり念密にマーケティング戦略が、練られているのが大きな特徴です。
実際に詳しい内容に関しては、公式サイトにて分かりやすく解説されています。
マーケティングに関して不安がある方は、ぜひとも参考にしてみてはいかがでしょうか。
NFTアートの将来性と今後
現在は、Open Seaのダウンロード数もピークアウトしており、2022年1月時期のダウンロード数約18万件/日だったのが、約2万件/日まで落ちています。
他のNFTマーケットプレイスでも同様にダウンロード数が激減しており、目に見えてブームが過ぎ去った感じです。
とはいえ、将来性が全くない訳ではありません。
NFTは日本のアニメや漫画などと相性がよく、これまで違法ダウンロードやアップロードが問題となっていたのが、一気に解決する可能性を秘めています。
またNFTに深く関連しているイーサリアム(ETH)のアップデートも進められており、今以上に性能が上がればよりNFTの需要も高まるはずです。
日本ではまだまだ認知度が低く、Open Seaアプリを利用している人も少ないですが、各プロジェクトより活発になれば徐々に認知されるでしょう。
大手ゲーム関連会社スクウェア・エニックスも参入しているため、今後はますます「ゲーム × NFT」で盛り上がって欲しいです。
NFTアートが売れないからといって慌てる必要はない
NFTアート作品が売れないと嘆いている方のために、具体的な解決策として4つご紹介しました。
- NFT市場が大きいETH(イーサリアム)で出品する
- NFTアート作品のコンセプトを統一する
- ロードマップを公開し将来性をアピールする
- コミニティに参加してNFTアート作品の認知度を上げる
既に爆発的な人気を誇っているNFTアート作品は、どれもコンセプトがはっきりとしており、念密なマーケティング戦略が練られています。
現時点で全く売れないと悩んでいる人は、まずはDAOコミュニティに参加してみて、実際にどのような活動が行われているのか身をもって体験してみましょう。
次のビットコインの半減期に合わせて、これからまた大きなブームがやってくる可能性も、十分考えられます。