外資系SEOスペシャリスト
Takuma Oka (岡 拓馬)
こんにちは、岡 拓馬（おか たくま）です。
このブログでは、海外ノマド×SEO×ストック収入をテーマに、自分の経験や学びを発信しています。
高校卒業後は料理人としてスタートし、その後、航空自衛隊での勤務を経て、2016年からWebライター・SEOコンサルタントとして独立。現在は、海外の外資系企業と契約しながら、フルリモートで働いています。拠点はアジア各国を転々としており、最近はベトナムやタイ、マレーシア、フィリピンなどでノマド生活をしています。
デジタルマーケティングの世界は、常に新しいトレンドに夢中になります。
SEO、ソーシャルメディア、ブログ、動画、TikTok、そして今の流行はAIです。
しかし、どんなに新しくて魅力的な技術が登場しても、最終的に勝ち続けるのは明確な戦略を持つ企業や個人です。
- AIは重要だが、戦略を置き換えることはできない
- ウェブサイトが再び重要な役割を担う
- AIをうまく取り入れつつも、ユーザー体験の向上が不可欠
AIに対する意見の二極化
AIについては、極端な二つの意見が目立ちます。
AIに熱狂的な肯定派
AIがマーケティング、広告、コンテンツ作成など、すべてを自動で完璧に行い、人間は何もせずとも利益が生まれると主張します。
人は本来、最小限の労力で最大の結果を求めるもの。
これは人間の本能を突いた魅力的なストーリーですが、実際には過剰に単純化された幻想です。
AIに懐疑的な否定派
一方、AIを「役に立たない」「品質が低い」「危険」だとする否定派もいます。
彼らは、自身の既存のビジネスやスキルがAIによって、脅かされることを恐れています。
しかし、AIを無視することは、肯定派の意見を盲信するのと同じくらい危険です。
現実的なAIの立ち位置
実際のところ、AIは単なる強力なツールの一つに過ぎません。
戦略や創造力、人間の判断力を置き換えるものではありません。
AIを効果的に活用し、戦略と組み合わせて使う企業が最終的に成功するでしょう。
AIがどれほど進歩しても、人間のクリエイティブな直感や感情的な判断は模倣できません。
長期的には、AIをうまく利用する人間こそが、最大の競争力を持つと考えられます。
SEOとAIが抱える矛盾
AIの普及により、低品質で量産型のコンテンツが増えています。
ここで大きな矛盾が生まれます。
AIは既存の情報をもとに学習するため、AIによって生成されたコンテンツがさらにAIのデータ元になると、内容の多様性が減少し、情報が単調になる恐れがあります。
この状況は逆に、独創的で質の高いオリジナルコンテンツの価値を高めるチャンスでもあります。
Googleは「役立つ、オリジナルで信頼性の高いコンテンツ」を重視しています。
AIの普及は、本物の価値ある情報への需要をさらに押し上げるでしょう。
SEOにおける将来的な競争優位性は、「誰も書いていない新しい視点」や「実際の経験に基づく深い洞察」を提供できるかにかかっています。
ウェブサイトの再評価
最近の傾向として、検索のボリュームは増加している一方でクリック数は減少傾向にあります。
AIが生成した要約などが検索結果に直接表示され、サイトへの訪問が減少しています。
しかし一方で、ホームページへの訪問が約10％増加しています。
この状況下では、ウェブサイトの設計を見直し、ユーザーの行動変化に適応することが求められます。
ホームページに到達したユーザーが、目的の情報に素早くアクセスできるようにすることが重要です。
AI検索時代においてホームページは玄関口としての役割を強化し、短時間でユーザーのニーズを捉えるデザインが必要不可欠となっています。
ウェブサイトのUXとナビゲーションが鍵
今やウェブサイトは単なる情報提供の場ではなく、ユーザー体験（UX）と顧客体験（CX）を統合したマーケティングの中心です。
特に、ホームページからの動線設計が成功を左右します。
訪問者が瞬時に自分の求める情報に辿りつけるような、ナビゲーション設計が重要です。
多くの企業がユーザーの行動を正しく分析できていないため、ユーザーファーストの設計が圧倒的な差別化要素になります。
AI時代のウェブサイト設計フレームワーク『ALCHEMY』
ALCHEMYは、AI時代に最適化されたウェブサイト設計のためのフレームワークです。
- A（Audience）： ユーザーセグメントを明確化し、ペルソナを作成
- L（Learning）： 現状サイトと競合の分析
- C（Clarify aim）： 具体的かつ測定可能な目標設定
- H（Hierarchy）： ユーザーの行動フローを軸にサイト構造を設計
- E（Essential features）： 必要最小限の機能に集中
- M（Mapping）： 各ページの目的とナビゲーションを具体的に設計
- Y（Yield）： 明確なサイト設計プランをまとめて実行
このフレームワークを活用することで、AIが普及する環境下でも効果的にユーザーを惹きつけ、成果を出せるウェブサイトを構築できます。
まとめ：AI時代を生き抜くために
AIの普及で環境は大きく変化していますが、基本的なマーケティング原則やユーザー心理は変わっていません。
新しい技術を賢く取り入れながらも、ウェブサイトという基本に立ち戻り、戦略的なユーザー体験の設計に注力することが、変化の激しい時代を勝ち抜く鍵となります。
AIを盲信せず、ウェブサイトという基本ツールを最大限活用し、常にユーザーファーストを貫くことが、長期的な成功につながります。
