フリーランスWebライター向け見積書の作り方【テンプレートあり】

フリーランスWebライター向け見積書の作り方【テンプレートあり】

フリーランスのライターやWebデザイン、Web制作などを行われている方は、一度は見積書という言葉を耳にしたことがあると思います。

しかしがら、実際に見積書を作成してクライアントに提示している人は少数派。

特にフリーライターの方だと長年活躍されている上級者の方でも「あまり作成したことがない」という方が多いです。

ビジネスモデルを細かく把握されている上級者の方であれば問題ないかもしれませんが、初心者からしたら見積も出さずに案件を引き受けるのは、搾取されかねません。

この記事ではフリーライター歴4年目の筆者が、見積書の必要性と書き方等について詳しく解説しています。

現在、フリーライターとして活動されている方もしくは、これから活動しようかとされている方は是非とも参考にしてみてくださいね。

目次

フリーライターが見積書を作る3つの理由

フリーランスWebライター向け見積書の作り方【テンプレートあり】
3つの理由
  1. クライアントと契約をしたという証拠を残すため
  2. クライアントとの間で情報を共有するため
  3. クライアントに契約を促すため

フリーライターが見積書を作る主な理由としては、“トラブルを未然に防止するため”といえます。

どうしても個人で仕事をしているとお金を稼がなければいけない欲が強く働き、仕事を選ばずに受注してしまいガチ。

クライアント側は出来るだけ安い労働力を仕入れて、レバレッジを効かせて大きな利益を得ようと考えます。

そのため、ライター側が何も見積を提示しなければ後で行う作業が増えたとしても、そのまま改めて交渉などもせずにサービスで引き受けてしまうケースが多いのです。

クライアントと契約をしたという証拠を残すため

見積書はクライアントと契約を交わしたという証拠になります。

口約束(もしくはメッセージだけのやり取り)だと、事実が曖昧になってしまい後でトラブルになりかねません。

実際に業務を開始した後にトラブルになるケースはとても多いので、最初の段階でライター側から見積書を提示して、工数管理・確認を行う必要性があるのです。

クライアントとの間で情報を共有するため

見積書をライターからクライアント側に提示することで、相手側にもライター側が行う具体的な業務内容を明確に提示することができます。

  • 納期
  • 報酬額
  • 仕事内容 等

をしっかり明記し、提出することで業務をはっきりと明文化させ、後々のトラブルを防ぐことに繋がります。

ただ、クライアントの中には業務内容を明文化するのを嫌がる方もいるので、そういった方と仕事する際には注意が必要です。

クライアントに契約を促すため

ライター側から見積書を提示することで、クライアント側に契約を促すのも一つの理由です。

フリーで仕事を行っていると”営業”は避けては通れないといっても過言ではなく、しっかりと案件を好条件で取得するためにも、見積書の提示は必要不可欠です。

又、営業において”クロージングテクニック”はとても重要なので、これからフリーランス(もしくは副業)として仕事をされる方は必ず抑えておきましょう。

フリーライターの見積書の書き方

フリーランスWebライター向け見積書の作り方【テンプレートあり】

フリーライターの見積書の書き方は意外にもシンプルです。

“見積書”と聞くとなんだが難しいもののように感じられる方も多いですが、実際にはあなたが行う作業に対して値段をつけて書類にまとめるだけ。

分かりやすいように私が実際に作成したフリーライターの見積書をサンプルとして開示していますので、是非とも参考にしてみてください。

フリーライターが見積書を書く際の3つのポイント

  1. タイトルはシンプルに”見積書”でOK
  2. 備考欄には納期などを記載する
  3. 細かく見積項目作る(高単価でクロージングするため)

ライターが見積書を作成する際には、タイトルはシンプルに”見積書”で構いません。

重要なのは内容なのでしっかりと見積項目はあなたが行うであろう作業内容を簡潔に明記し、相応の金額を提示しておきましょう。

又、備考欄には

  • 納品日
  • リライトの上限回数
  • 振込手数料
  • 源泉徴収税

など、関して詳しく明記しておくことも忘れずに。

フリーライターの見積もり金額の出し方

フリーランスのライターやWebデザイナー等には、相場はあってないもの

ですので、ご自身の時給を最初に定めた上で、どのくらい作業に時間がかかりそうかで見積項目の価格を算出しましょう。

又、文字単価で計算するのか時給で計算するのかによっても、見積の出し方は変わってきます。

例1.)ライターAさんの時給は、3,000円と仮定(全て時給で換算)

クライアント側からWordPressへの挿入まで頼まれた場合。
執筆に3時間程度かかりそうなら…

3,000円/時 × 3時間 = 9,000円(執筆料)

  • 執筆料:9,000円
  • WordPress挿入費:3,000円/時

見積書の合計金額は12,000円(税抜)となる。

例2.)ライターBさんの文字単価は2円、時給は3,000円と仮定

クライアント側からWordPressへの挿入まで頼まれた場合。

2円 × 5,000文字 = 10,000円(執筆料)

  • 執筆料:10,000円
  • WordPress挿入費:3,000円/時

見積書の合計金額は13,000円(税抜)となる。

執筆のスピードが遅いライターの方は、時給で全て計算した方が良いですし、逆に執筆スピードが早い方は文字単価で計算した方が良いでしょう。

見積項目項目説明
企画料記事を書くにあたって構想を練るための費用。
原稿料
(又は執筆料)
原稿執筆にかかる費用。作業時間を計算して算出する。
打ち合わせ費打ち合わせが頻繁に発生することが予測される場合は、事前に織り込んでおく費用。対面の場合とSkypeなどのチャットベースの場合など費用に応じて調整する。
リライト費納品後の修正にかかる費用。
レポート費アクセス解析の結果レポートにかかる費用。
取材費交通費だけではなく、移動や取材にかかる時間を考慮して設定する費用。
資料費原稿作成にあたり、大量に資料を買う必要があったり、高い資料を揃える必要がある場合にかかる費用。
WordPress挿入費WordPressへの記事挿入にかかる時間に対する費用。
画像選定・制作費記事に挿入する画像選定もしくは、Photoshop等での画像制作にかかる費用。

見積書と納品書・請求書・受領書の違い

フリーランスの中には

  1. 見積書:商品やサービスなどの金額や納期などを記して送付する書類
  2. 納品書:商品を取引先へ納入する際に併せて提出する書類
  3. 請求書:商品やサービスなどの対価を記して送付する書類
  4. 受領書:依頼主からの入金を証明するために発行する書類

の違いに関して、把握していない人も中にはいます。

通常であれば①から④の順に発行し、クライアント側に送付しなければなりませんが、基本的には請求書だけ発行している場合が多いです。

フリーライターの見積書として使える便利なテンプレート

フリーランスWebライター向け見積書の作り方【テンプレートあり】

フリーランス向けの便利なテンプレートは「MFクラウド請求書制作ソフト」で、無料提供されています。

フリーランスの中には全て自分で帳簿をつけて管理する方もいらっしゃいますが、クラウドサービスを利用して自動化した方が、無駄な時間が裂かれません。

私自身はMFクラウドを活用して確定申告まで全て行っていますが、有料(月額1,280円)で登録しておくと、見積書や請求書の作成・管理が超楽なのでおすすめです。

まとめ:フリーライターは見積書を提示して営業してみよう!

フリーランスWebライター向け見積書の作り方【テンプレートあり】

フリーライターだとどうしてもやり始めの頃は知識が乏しくて搾取されガチですが、しっかりと見積書を出すことで、工数管理を行うことができるようになります。

又、自分の仕事を改めて数値化することで、自身の市場価値が冷静に把握できると共に、高い報酬額で受注することができれば仕事への取り組み方も変わります。

  • 初心者だから…
  • 自分のスキルに自信がないから…
  • 安い値段の方が受注されやすいから…

などと思い込み自分自身を安く見積もらずに、しっかりとした妥当な値付けを行い、営業や交渉に臨みましょう。

フリーランスWebライター向け見積書の作り方【テンプレートあり】

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この記事を書いた人

Takuma Oka Takuma Oka 外資系SEOスペシャリスト

SEO・AI・web3が大好きなWebマーケターです。フィリピン(マニラ)外資系企業で『日本人SEOスペシャリスト』としてフルリモート勤務。サイトM&AやKindle出版、Udemy講師の経験も。元航空自衛官。主に東南アジア諸国を拠点にしています。SEO歴は8年目です。趣味は、中国語の勉強とランニング。

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