ECサイトを運営していると、どれだけ商品を追加しても、SNSを更新しても「アクセス数が全然増えない…」という壁にぶつかることがあります。
しかし本当の問題は、単に「集客が弱い」ことではなく、データを正しく見ていないことにあります。
アクセスが増えない原因は、SEOだけでなく、流入構造・ページ導線・ユーザー行動など、数字の裏側に隠れています。
本記事では、過去100件以上のECサイトを分析してきた筆者が、アクセスが増えない本当の理由をデータ視点から解説し、今日から改善できる5つのステップを紹介します。
Takuma根拠のある改善を進めて、次の成長フェーズへ進みましょう。


まず把握!アクセスが増えない“3つの真因”をデータで特定する
ECサイトのアクセス数が増えないとき、多くの担当者は「SEOが弱い」「SNSの発信量が足りない」といった表面的な原因を想定しがちです。
しかし、実際に多くのECサイトを分析すると、アクセスが伸びない背景には“3つの構造的な真因”があることが分かります。



これらをデータで正しく把握できれば、感覚や勘に頼らず、数字ベースで改善の優先順位をつけることができます。
真因①:流入“量”の不足 — 露出母数が足りていない
まず最初に確認すべきは、「そもそも検索結果に表示されているか」です。
Google Search Console(GSC)の「検索パフォーマンス」レポートで、合計表示回数を確認してみましょう。
- 表示回数が少ない=露出の母数が小さい
- 掲載順位が平均30位以下=そもそもユーザーの目に触れていない
この段階では、クリック数よりも“表示されているかどうか”が重要です。
新商品や特集ページなど、まだGoogleに認識されていないURLが多い場合、まずはインデックス促進と構造化の見直しが必要です。
- GSCの「URL検査」で“インデックス登録されていないURL”を確認
- sitemap.xmlに商品ページが正しく含まれているか
- robots.txtやnoindexタグの誤設定がないか
真因②:流入“質”のミスマッチ — 検索意図とLPがずれている
次に問題になるのが、「誰が、どんなキーワードで来ているか」です。
アクセスはあるのにCV(購入)につながらない場合、その多くはキーワードとランディングページ(LP)の不一致が原因です。
たとえば「レザー財布 メンズ」で検索しているユーザーを、カテゴリページではなく“ブランド一覧”や“特集ページ”に飛ばしてしまうと、意図が噛み合わず直帰率が上がります。
- GA4:「セッション中の平均エンゲージメント時間」
- GSC:「検索クエリ × ランディングURL」
- 高表示・低CTRのクエリを抽出(≒タイトル・意図のズレ)
解決策としては、検索クエリごとに最適な着地点を定義する「意図別LP設計」を行いましょう。



GSCの検索クエリを“商品名・用途・悩み・属性”にクラスタ分けしておくと、後の改善ステップで優先順位が明確になります。
真因③:到達前の損失 — 技術的要因でユーザーが来られない
最後に見落とされがちなのが、検索以前の段階でのロスです。
検索エンジンがクロールしても、構造やデータフィードの不備で正しく表示されないケースが多く見られます。
特に以下の3つは要注意です。
- 商品ページが重複扱いになり、canonicalタグで除外されている
- Merchant Centerの商品フィードが審査落ち(価格・画像・在庫の不一致)
- ページ速度やCLS問題でモバイル表示が低評価になり、表示回数が減少
- 「site:ドメイン」で主要カテゴリ・商品ページが上位表示されるか
- Merchant Centerで“診断レポート”を確認し、除外理由を洗い出す
- PageSpeed InsightsでLCP/CLSが目標値(LCP 2.5s未満、CLS 0.1以下)を満たしているか
これらの要因は、単純に「SEOで上げる」だけでは解決できません。



まずは“インデックス前後のデータロス”を最小化することが、アクセス改善の第一歩となります。


アクセスが増えない原因を見抜くためのデータ活用と計測設計
アクセス数が増えない原因を特定するには、「何となく」ではなく、データの流れを設計しておくことが欠かせません。
ここでは、ECサイト運営で最低限チェックすべき4つのデータソースと、それぞれの目的・見るべき指標・頻度を整理します。
Google Search Console(GSC)|露出量と検索意図を可視化
- 目的:検索結果での露出とクリック行動の把握
- 頻度:週1回
| 指標 | 意味 | 改善につながる洞察 |
|---|---|---|
| 合計表示回数 | 検索で見られた回数 | 露出不足 or インデックス漏れを検知 |
| 平均CTR | クリック率 | タイトル・ディスクリプションの改善余地 |
| 検索クエリ | ユーザーの検索意図 | LPとの一致・ずれを判断 |
| 平均掲載順位 | 検索順位 | コンテンツ質 or 被リンク強化の検討材料 |
- 「検索クエリ × LP」をスプレッドシートで紐づける
- “CTRが低く順位が高い”クエリを抽出 → 改善優先度を設定
- フィルタ機能で「ブランド名」「商品カテゴリ」「悩み系」などを分類しておく
Google Analytics 4(GA4)|流入後の行動をトレースする
- 目的:流入の“質”とサイト内での動きを数値化
- 頻度:週1〜2回
| 指標 | 意味 | 改善に使える視点 |
|---|---|---|
| 新規ユーザー数 | 訪問者の母数 | SNS/広告との比較で分析 |
| 平均エンゲージメント時間 | 閲覧の深さ | LPの内容・訴求の改善指標 |
| イベント数(クリック等) | ユーザー行動の分布 | CTAの位置・構成の見直し |
| コンバージョン数 | 注文・問い合わせ等 | 入口と出口の整合性チェック |



GA4では「セッション開始ページ × コンバージョン率」の探索レポートを作っておくと、“流入は多いのに売れないページ”を簡単に特定できます。
Google Merchant Center|商品データと表示エラーの検出
- 目的:ショッピング検索や無料リスティングでの露出確認
- 頻度:月2回
| チェック項目 | 内容 | アクション |
|---|---|---|
| 審査状況 | 登録商品の承認/拒否 | 拒否理由を修正して再申請 |
| データフィード | 商品名・価格・画像URL | 自動更新が正しく動作しているか確認 |
| パフォーマンス | 無料リスティングの表示回数 | 特定商品だけ表示されない場合は画像・タイトルを見直し |
Merchant Centerの“診断”タブで、在庫・価格・URL不一致の警告が出ていないかをチェック。
ここでのエラーはSEOとは別軸で、検索露出を直接減らす要因になります。
内部検索ログ/ヒートマップ|ユーザー行動の“生データ”
- 目的:訪問後のニーズと離脱箇所の特定
- 頻度:月1回
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 内部検索ログ | 「探しているのに見つからない商品」を把握 例:「送料」「返品」「クーポン」などの検索が多い=情報導線の欠陥 |
| ヒートマップツール | スクロール率・クリック位置・離脱点を可視化 特にモバイルでCTAが下すぎるケースはコンバージョン率を下げる典型パターンです。 |
計測テンプレート例(スプレッドシート想定)
| 指標カテゴリ | データソース | 指標名 | 現状値 | 目標値 | 改善優先度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 露出量 | GSC | 合計表示回数 | 12,500 | 20,000 | ★★★ |
| CTR | GSC | 平均CTR | 1.2% | 2.0% | ★★☆ |
| 行動 | GA4 | 平均エンゲージメント時間 | 28秒 | 45秒 | ★★☆ |
| 商品露出 | Merchant Center | 承認率 | 85% | 100% | ★★★ |
| サイト内検索 | 内部検索ログ | “在庫”検索件数 | 180件 | 50件以下 | ★☆☆ |
データで分かる「よくある失敗パターン」7選
ここでは、紹介したツール(GSC・GA4・Merchant Centerなど)を使うと、数値として浮かび上がる“典型的な失敗パターン”を整理します。



失敗パターンを事前に知っておくことで「どのデータがどう悪いと、何が起きているのか?」を、紐づけることができます。
表示回数が少ないのにページ数が多い
=インデックスされていない or クロール効率が悪い
新商品や特集を頻繁に追加しているのに、GSCで見ると表示回数がほとんどない場合、Googleがページを十分に認識していない可能性があります。
- sitemap.xml未更新
- JavaScript生成ページがクロールできていない
- 重複URLが多くクロールバジェットを浪費
定期的なURL検証+canonicalの最適化でクロール効率を高める。
表示回数はあるのにCTRが極端に低い
=タイトルやメタ情報がユーザー意図と合っていない
CTRが1%未満の場合、検索結果で見られてはいるがクリックされていない状態です。
タイトルが汎用的すぎたり、価格・特徴などの訴求が弱いケースが典型です。
- 表示回数:10,000
- CTR:0.6%
- 平均掲載順位:8.4
「キーワード+具体的ベネフィット」をタイトルに入れる(例:「〇〇素材で軽いメンズリュック」)
CTRは高いのに直帰率が高い
=ランディングページの内容が期待とズレている
クリックまではされるが、GA4でエンゲージメントが10秒未満という場合、「見出しと実際の内容が違う」ことが原因です。
- 記事タイトルが「送料無料」とあるのに本文では条件付き
- 検索意図が「比較」なのにページが「自社商品の紹介」になっている
タイトルと本文の一貫性を徹底。1スクロール目で“求めていた情報”を提示。
商品ページに流入しても離脱率が高い
=商品情報の深度が浅い/レビュー・関連導線が弱い
商品ページの直帰率が80%を超えている場合、「買う判断材料が足りない」サインです。
W2の記事でも触れられていましたが、レビュー・サイズ情報・利用シーン画像はSEOにも直結します。
- レビュー依頼メールを自動化(MA機能で定期配信)
- 商品Q&Aを設置し、FAQを構造化データでマークアップ
- 「この商品を見た人は…」など内部リンクで回遊性を強化
モバイル流入での滞在時間が極端に短い
=スマホUI/UXの欠陥 or 表示速度の遅延
GA4で「モバイル比率60%以上・滞在20秒以下」なら要注意。
LCP(Largest Contentful Paint)が3秒を超えると、CVRが20〜40%下がるというデータもあります。
- 画像のWebP化・遅延読み込み設定
- ファーストビューの文字量を削減し、CTAを上部に配置
- モバイル専用のナビゲーション設計を再検討
Merchant Centerの承認率が低い
=商品データの不備でショッピング表示から除外されている
GMCで承認率が90%を下回っている場合、自社商品が検索に出ていない可能性があります。
特に“画像URLのSSLエラー”や“価格不一致”が多発するケースは要注意。
- Merchant Centerの診断タブで「警告」項目を精査
- 商品フィードの自動更新を毎日スケジュール実行に設定
- 価格や在庫変更時に即時反映される連携スクリプトを導入
広告を止めた途端アクセスが激減
=自然流入の土台が育っていない
Web広告に依存した運営では、配信を止めた瞬間アクセスがゼロになります。
オーガニック・SNS・リピーターの比率を把握し、自然流入の育成フェーズに移ることが重要です。
- GA4の「トラフィック獲得」レポートで自然検索比率を確認
- 目安:オーガニック流入が全体の40%未満なら依存度が高い
広告の一部を“資産化”に投資(コンテンツSEO/リピーター施策)
ECサイトのアクセス数を底上げする改善の5ステップ
アクセス数が伸び悩むECサイトでは、「とりあえずSEO」「とりあえずSNS」という単発施策に走りがちです。
しかし、問題の本質は“データに基づいた一貫した改善フロー”がないことにあります。
ここでは、途中から読み始めた方でもすぐ実践できるよう、アクセス数を増やすための具体的な5つの改善ステップを解説します。



SEOだけでなく、構造・導線・商品ページ・外部露出まで一気通貫で整えることで、広告に依存せず、安定的にアクセスを伸ばす仕組みをつくることができます。
需要データの再定義 — 「誰が」「何を」探しているかを見直す
まず最初にやるべきは、実際に検索されているキーワードと、自社が発信している内容のズレを見直すことです。
多くのEC担当者は商品ラインナップに目を向けがちですが、流入が伸びないときは「検索意図のマッピング」が欠けています。
- GSCの検索クエリをCSVで出力
- 「商品名」「悩み」「用途」「属性」の4カテゴリに分類
- 表示回数が多くCTRが低いキーワードを抽出(=狙うべき領域)
- 実際の検索ボリュームに合わせてカテゴリ名をリライト
- 商品名・タイトル・h1を「ユーザーが打つ言葉」に合わせる
- 例:「保冷ボトル」→「直飲み ステンレス 水筒」



需要データを再定義することで、“求められていないページを磨く”というムダを防げます。
構成の再設計 — ページ群を「検索導線」で整理する
次に、ECサイト全体の情報構造を“検索導線ベース”で再構築します。
カテゴリ・商品・特集・ブログが分断されていると、Googleもユーザーも「次にどこへ行けばいいか」を理解できません。
- トップ → カテゴリ → 商品 → 記事 の階層を明確にする
- 主要カテゴリごとにSEO特集ページを1本設置
- 内部リンクを“関連タグ・特徴”で自動生成
階層が整理されると、Googleのクロール効率が上がり、平均掲載順位が向上します。
実際に、カテゴリ構造を再設計しただけでアクセス数が2倍になった事例もあります。
商品ページ最適化 — “検索に強く、購買につながる”情報設計を行う
商品ページは、SEO評価と購買率を左右する中核コンテンツです。
アクセスが伸びない場合、ページの情報量と信頼性が不足していることがほとんどです。
- タイトル:特徴+キーワード(例:「UVカット・接触冷感Tシャツ」)
- 画像:最大枚数+多角度+利用シーン別
- 商品説明:FAQ型構成で疑問を解消
- レビュー:購入後メールで投稿依頼を自動化
商品ページが“検索にも強い情報ページ”として評価されると、「商品名+特徴」や「用途系キーワード」でも流入が増えるようになります。
内部導線の強化 — 離脱を防ぎ、次の行動を促す
GA4やヒートマップで「どこで離脱しているか」を見つけたら、その地点に“次の行動導線”を追加するだけで、アクセス価値を倍増させられます。
- 商品ページ下部に「この商品を見た人は〜」を設置
- 記事から商品への導線にCTA(ボタン+画像)を設ける
- フッターやサイドバーのリンクを人気商品中心に再配置
離脱率が高いページを1つずつ改善するだけでも、サイト全体の平均滞在時間と自然流入が安定的に向上します。
無料リスティングの活用 — Googleショッピングで“第二の検索面”を獲得
最後に、Google Merchant Center(無料リスティング)を活用して露出経路を拡張します。
有料広告を使わなくても、商品画像付きで検索結果に掲載できるため、特に「商品名+特徴」での指名検索流入を増やすのに効果的です。
- Merchant Centerに商品フィードを登録
- データ連携設定を自動更新化
- 表示状況を「ショッピングタブ」で確認
- 商品タイトル・画像をCTRの高いパターンに調整
- 購入意欲の高いユーザーに無料でリーチ可能
- 自社サイトと同時にGoogleショッピングにも表示
- 継続的に“広告費ゼロの集客チャネル”を育てられる
ECサイトのアクセスを“資産化”する3つの中長期戦略
ECサイトのアクセス改善には、短期的な修正と並行して、“積み上げ型の施策”が不可欠です。
リスティング広告のように一時的な流入を買うだけでは、改善サイクルは止まります。



ここでは、3ヶ月〜1年単位でアクセスを安定させ、継続的に伸ばすための3施策を紹介します。
コンテンツSEO — 商品軸ではなく「悩み軸」で流入をつくる
アクセスを増やす最も再現性の高い方法は、悩み解決型コンテンツを資産化することです。
多くのECサイトは「商品を売る記事」しか発信しておらず、「そもそもユーザーが検索している悩み」に答えていないため、検索流入を取り逃しています。
- GSCのクエリから“悩み・比較・使い方”系を抽出
- 各カテゴリに1〜2本ずつ「解決記事」を設置
- 記事中に商品ページへの自然な導線(ボタン+画像)を設ける
「加湿器 選び方」「オーガニックシャンプー 使い方」など、購入前の情報収集キーワードで露出を広げることで、検索面でのブランド接触数を増加させられます。
UGC活用 — レビュー・SNS・Q&Aで“信頼の厚み”を可視化
Googleは2023年以降、「体験・実証・比較・ユーザーの声」を重視するE-E-A-T評価を強化しています。
そのため、ユーザー発信型コンテンツ(UGC)をサイト上にどう組み込むかが、長期的なSEOに直結します。
- 購入後メールでレビュー投稿を自動リクエスト
- Instagram投稿を埋め込むハッシュタグキャンペーンを定期開催
- 商品Q&Aを設置して、FAQを構造化データでマークアップ
- 実際の使用感・リアルな口コミがあるだけでCTRが上昇
- 検索アルゴリズム上も「一次情報」として評価されやすい
- SNS経由で“二次的な被リンク効果”が生まれる
サイト内検索とUX改善 — 滞在時間を“売上につながる行動”に変える
アクセスを増やすだけでなく、来たユーザーを離脱させない仕組みを持つことも中長期的な勝ち筋です。
とくにECサイトでは「サイト内検索」と「回遊設計」の質が売上を左右します。
- サイト内検索の入力データを毎月分析(=ニーズの宝庫)
- よく検索される語句をナビメニューやLPタイトルに反映
- “閲覧履歴からのおすすめ表示”を導入し、離脱を防止
滞在時間が30秒から45秒に伸びるだけで、CVRが約1.5倍になるというデータもあります。
つまりUX改善は“売上の土台を強くするSEO”ともいえます。



これら3つの施策は、どれも1本の記事・1つの機能が“資産”になるタイプの戦略です。短期的なアクセスの波に左右されず、1年後に“勝ち筋”として積み上がる領域をつくりましょう。
インデックス・表示速度・構造化の最低ラインを整える
コンテンツや導線を改善してもアクセス数が増えないときは、“サイト自体が評価されにくい状態”になっている可能性があります。
Googleが正しくクロール・理解・表示できなければ、どれほど良い記事を書いても意味がありません。



ここでは、ECサイトが最低限クリアすべき技術的SEOの3要素(インデックス・速度・構造化)を整理します。
最低ライン
| 要素 | 状態 | 対応ツール | 理想値/基準 |
|---|---|---|---|
| インデックス | 登録除外10%未満 | GSC | sitemap自動更新 |
| 表示速度 | LCP 2.5秒以下 | PSI / GTmetrix | モバイル中心に最適化 |
| 構造化データ | エラー0件 | リッチリザルトテスト | Product / FAQ / Breadcrumb |



技術的SEOの“最低ライン”を整えるだけで、アクセスの「下振れ」を防げます。これらは派手な施策ではありませんが、全施策の前提条件として最優先で整備すべき項目です。
インデックス最適化 — Googleに正しく認識される状態を維持する
まず前提として、「検索に出ていない=評価対象外」です。
どれほどページを増やしても、Googleにインデックスされていなければ存在しないのと同じです。
- GSCの「インデックス登録状況」で“除外”や“検出-未登録”が多い
- sitemap.xmlが更新されていない
- canonicalが誤って別URLを指定している
- フィルタ付きURL(?sort=など)が大量生成されている
- sitemap.xmlを自動更新(1日1回)に設定
- noindexタグを意図しないページに入れていないか確認
- 重複URL対策(パラメータ除外設定 or canonical統一)
- 新規商品追加時は手動で「URL検査」→「インデックス登録リクエスト」
指標目安:「検出-未登録」比率が全URLの10%を超えたら要改善。
表示速度(LCP/CLS/FID) — UXとSEOの共通KPIを改善
Googleは2024年以降、Core Web Vitals(LCP・CLS・FID)を正式な評価指標に組み込みました。
特にECサイトでは画像が多く、LCP(Largest Contentful Paint)=ページの主要要素表示速度が遅れやすいです。
- 画像のWebP化(次世代フォーマット)
- Lazy Load(遅延読み込み)を実装
- LPのファーストビューを軽量化(スライダーを減らす)
- キャッシュ最適化(サーバー/CDN設定)
- LCP:2.5秒以下
- CLS:0.1以下
- FID:100ms以下
→ これを超えるとモバイルでの離脱率が上昇します。



改善効果はGA4の平均エンゲージメント時間に直接反映されるため、アクセス増+滞在増の両立が可能です。
構造化データ — Googleに“意味”を伝えるSEOの基礎
Googleは、ただのHTMLテキストではなく「構造的な情報(意味)」を求めています。
構造化データを正しくマークアップすれば、検索結果でのリッチリザルト表示(レビュー星・価格・在庫)につながり、CTRが大幅に向上します。
Product:商品情報(名前・画像・価格・在庫・レビュー)BreadcrumbList:パンくずリストFAQPage:よくある質問ページOrganization:会社情報(ECブランドの信頼性強化)



SWELLなどのテーマを使う場合でも、構造化タグをカスタムで補完しておくと確実です。特にProductスキーマの「priceCurrency」「availability」は漏れが多い項目です。
アクセスが増えないときの具体的な対応策に関するよくある質問
この記事をここまで読んで、「結局うちのサイトは何から手をつければいいのか?」と感じる方も多いはずです。



ここでは、EC運営者・マーケターが実際によく抱く質問を整理し、実務レベルでの判断軸を提示します。
コンテンツSEOと広告、どちらを優先すべき?
目的が「即効性」なら広告、「持続性」ならSEOです。
ただし、短期と長期を分けて考えるのが鉄則です。
- 新規ECサイト:広告70%・SEO30%
- 運営半年〜1年:広告40%・SEO60%へシフト
広告はデータを集める“初期投資”、SEOは“再投資”として捉えましょう。
GSCの表示回数が増えてもアクセスが伸びません。なぜ?
表示は増えている=Googleに認識されている状態ですが、クリック(CTR)が低い=タイトル・メタの訴求が弱いことが原因です。
- CTRが低いクエリを抽出(1〜2%以下が目安)
- meta titleに「数字・ベネフィット・差別化要素」を追加
- ディスクリプションの前半で“結果”を明示する
例:
× 「ECサイト アクセス数を増やすコツ」
〇 「ECサイトのアクセス数が増えない原因と、今すぐできる5つの改善策」
アクセスが安定しているのに売上が伸びないのはなぜ?
流入の“質”に課題がある可能性が高いです。
GA4で「流入元別コンバージョン率」を確認し、購買に結びつかないトラフィックを整理しましょう。
- SNS流入のエンゲージメント時間が短い
- 指名検索(ブランド名含む)が少ない
- 商品ページのレビューが少ない
この場合は「UGC施策」「再訪促進」「メルマガ・LINE連携」が有効です。
競合が強すぎて上位表示できません。どうすれば?
ビッグキーワードで戦わないのが鉄則です。
代わりに、複合キーワード(ニッチワード)×特定の文脈で勝負しましょう。
- 「化粧水」→「化粧水 敏感肌 男性 夏」
- 「スニーカー」→「白スニーカー コーデ 40代」
「ラッコキーワード」「Keywordmap」「GSCクエリ」などで関連語を抽出し、1記事1テーマで深掘りすれば、大手が拾いきれない流入を獲得できます。
Googleコアアップデート後、アクセスが激減しました。リカバリーは可能?
可能です。
ただし、「1〜2週間で戻す」のではなく、構造的な信頼性を再構築する視点が必要です。
- E-E-A-T強化:著者情報・会社情報・実績ページを整備
- UX改善:表示速度・モバイル最適化・内部リンク
- 内容刷新:古い記事のリライト・検索意図の再調整
Googleは「品質を長期的に改善したサイト」を評価する傾向にあります。
ECモール(Amazon・楽天)と自社EC、どちらを伸ばすべき?
両方を“役割分担”で考えるのが最適です。
- モール:新規顧客獲得・レビュー蓄積
- 自社EC:LTV最大化・CRM・ブランド強化
つまりモールで集客し、自社ECで育てる「二段構え」戦略が最も効率的です。


アクセスは「施策の量」ではなく「設計の質」で決まる
多くのECサイトがアクセスに悩む理由は、「良い商品を出している=自然に人が来る」という幻想を持っているからです。
しかし現実には、“構造を整え、データで判断し、ユーザー体験を磨く”この3点を地道に続けることが、アクセス改善の唯一の王道です。
広告やSNSの波に流されず、“ユーザーが戻ってくる設計”を作れたサイトだけが、検索にも強くなります。
すぐに実行できる3アクション
| ステップ | やること | 使用ツール | 成果指標 |
|---|---|---|---|
| ① 現状把握 | GSCで「検索パフォーマンス」を分析。CTR1%以下のページを特定 | Google Search Console | 改善対象URLの明確化 |
| ② 商品ページの改善 | 商品説明・写真・レビュー構造を見直す | 自社EC管理画面/ChatGPT | 滞在時間+CVR向上 |
| ③ 技術面の整備 | インデックス・速度・構造化の3要素をクリアに | PageSpeed Insights/リッチリザルトテスト | クロール率・表示改善 |



すべてを一度にやる必要はありません。まずは「最も売りたい商品ページ」1つを選び、改善→効果測定→横展開のサイクルを回すだけでOKです。










