外資系SEOスペシャリスト
Takuma Oka (岡 拓馬)
こんにちは、岡 拓馬（おか たくま）です。
このブログでは、海外ノマド×SEO×ストック収入をテーマに、自分の経験や学びを発信しています。
高校卒業後は料理人としてスタートし、その後、航空自衛隊での勤務を経て、2016年からWebライター・SEOコンサルタントとして独立。現在は、海外の外資系企業と契約しながら、フルリモートで働いています。拠点はアジア各国を転々としており、最近はベトナムやタイ、マレーシア、フィリピンなどでノマド生活をしています。
「SEO＝記事を量産」と思い込んでいませんか？
私自身、数百記事を抱えるメディアを運用してきた中で痛感したのは、「質より量」の時代はとっくに終わっているという事実。
いま求められているのは、すでに存在するコンテンツをどう磨き直し、どうつなぎ合わせるかという戦略です。
この記事では、Search Engine Landで紹介されたノウハウをベースに、実際の運用経験を踏まえた独自の視点を加えて、”中身のあるサイト構造”を作るための方法を紹介します。
- コンテンツを増やすよりも、今あるコンテンツの構造を整える方が効果的な場合が多い
- トピッククラスターとピラーページでサイト全体の整理と強化を図る
- 意図的な内部リンク設計により、検索エンジンとユーザーの両方に好まれる構成を実現
- 定期的な見直しが長期的なSEO成果を支える
ステップ1：まずは「資産の棚卸し」から。放置記事の中にこそ宝がある
正直、ほとんどのメディア運営者は自分のサイトにどれだけ記事があるか把握できていません。
特にチームで運用していたり、数年単位で記事を積み重ねていると、「あの記事ってまだ残ってたの？」レベルの埋もれ記事が山ほど出てきます。
- まずは全URL、タイトル、テーマ、目的（集客用／CV用など）をリスト化
- 内部リンクの数（受け／送信）を可視化
- パフォーマンス（流入・順位）を記録
- 類似記事や重複テーマもこの段階で炙り出せます
私の場合、リライトに使った時間の2〜3倍の流入効果が出たのは、埋もれた過去記事の掘り起こしからでした。
ステップ2：「思い入れ」ではなく「データ」で取捨選択する
昔書いた記事に愛着があるのは分かります。でも、SEOで結果を出すには冷徹な取捨選択が必要です。
Google Search Consoleを使って、以下をチェックしてみましょう。
- 流入がある記事 → リライトや内部リンクの強化でさらに伸ばせる
- 順位が落ちた記事 → 検索意図の変化 or 競合に負けている可能性大
- カニバリしている記事 → 一番強い記事を残して、他は統合・リダイレクト
Googleサーチコンソールで、特定期間のパフォーマンスを比較する際の設定方法。
たとえば、私の運用メディアでは「副業おすすめ」「副業ランキング」「副業の始め方」といったキーワードで微妙に違うけど似ている記事が3本あったんです。
これを統合して一本化しただけで、CTRと滞在時間が1.5倍になりました。
ステップ3：トピッククラスターは「SEOだけでなくユーザー導線」にも効く
よくある誤解が、「トピッククラスター＝検索順位アップのためだけの施策」だということ。
でも実際は、ユーザーのサイト内回遊を促進し、自然にCVまで導く“設計図”のようなものです。
- ピラーページ（総まとめ記事）をまず設計
- 周辺テーマの記事をクラスターとして整理
- お互いに内部リンクで強固に結ぶ
たとえば「SEOとは？」というピラーページの周辺に、「ローカルSEO」「内部対策」「E-E-A-T」などの専門記事をクラスターとして配置。
これだけで、「網羅性」と「専門性」の両方が伝わります。
ステップ4：内部リンク設計は「筋トレ」と同じ。地道に続けた者が勝つ
SEO初心者ほど、外部リンクばかりに意識が行きがちですが、実は内部リンクこそ最大のSEOチューニングポイントです。
- 流入が多い記事からCVに直結する記事へリンクを送る
- クラスター内で相互リンクを構築
- ピラーページには複数記事からリンクを集める
- アンカーテキストは具体的かつ自然に（「こちら」などはNG）
過去に、流入は多いけどCVが低かった記事にCTAページへの自然な内部リンクを追加したところ、問い合わせ数が2倍になったことがあります。リンクの力は想像以上です。
ステップ5：3〜6ヶ月ごとの「構造見直し」がSEOの生存戦略になる
コンテンツの鮮度も大事ですが、サイト構造の鮮度管理こそ長期運用には不可欠です。
GSCやAnalyticsを使って、以下を定期的に見直しましょう。
- 新規記事が構造内にきちんと組み込まれているか？
- カニバリの再発は起きていないか？
- ピラーページのリンクが薄れていないか？
- 流入が減っている記事の内部リンクが切れていないか？
特に自動生成されたカテゴリーページやタグページが増えすぎている場合は、SEO的にマイナス評価を受けやすいので注意です。
必要ならnoindexの検討も視野に入れてください。
結論：記事を増やすな。コンテンツの“土台”を固めろ！
SEOは「記事を増やす競争」ではなく、「意味あるコンテンツ構造」を作る戦いです。
新規記事を出し続けるよりも、今ある資産を再編集し、つながりを強化するだけで順位もCVも改善されることは多々あります。
- 自サイトの全コンテンツを棚卸ししてリスト化
- 数値でページのパフォーマンスを分析し、取捨選択
- トピッククラスターとピラーページで構造化
- 意図的な内部リンクで強化と誘導を両立
- 3ヶ月ごとの見直しでSEOとUXを同時にアップデート
この5ステップは、記事を量産するよりも“資産を活かすSEO”への第一歩。
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