PBNは本当に今も使えるのか?実体験からわかった構築と運用のリアル【2025年版】

PBNは本当に今も使えるのか?実体験からわかった構築と運用のリアル【2025年版】
Takuma Oka

外資系SEOスペシャリスト

Takuma Oka (岡 拓馬)

こんにちは、岡 拓馬(おか たくま)です。
このブログでは、海外ノマド×SEO×ストック収入をテーマに、自分の経験や学びを発信しています。

高校卒業後は料理人としてスタートし、その後、航空自衛隊での勤務を経て、2016年からWebライター・SEOコンサルタントとして独立。現在は、海外の外資系企業と契約しながら、フルリモートで働いています。拠点はアジア各国を転々としており、最近はベトナムやタイ、マレーシア、フィリピンなどでノマド生活をしています。

本記事は「blackhatworld」での投稿を日本語に翻訳し、独自の意見を加えたものです。

「PBN(プライベートブログネットワーク)」と聞くと、もう古いやり方だと思う人もいるかもしれません。

しかし、2025年の今も一部の上級者はしっかり活用して成果を出しているのが現実です。

本記事では、PBNを使ったSEO施策について、メリット・リスク・構築方法などをリアルな視点から解説します。

実際に海外フォーラム「BlackHatWorld」でシェアされた情報をベースに、日本語ユーザー向けにわかりやすくアレンジしています。

この記事の要約
  • PBNは、被リンクを目的とした自前のブログネットワークのこと
  • 高品質な中古ドメインの選定と、足跡(フットプリント)の排除がカギ
  • 構築には1サイトあたり数万円〜数十万円のコストがかかる
  • 安全な運用には、独自IP・多様なホスティング・ユニークコンテンツが必須
目次

なぜ今でもPBNが使われているのか?

出典:NickMetrics

Googleがリンクを重要なランキング要素として、扱っていることは今も変わりません。

とくにコンテンツ内の文脈に沿ったリンク(Contextual Links)は、今でもSEO効果が高いです。

自分で管理するPBNなら、リンク元の内容やアンカーテキストを自在にコントロールできます。

これはナチュラルリンクでは得られない強みで、上級者がPBNを使い続ける大きな理由です。

リスクを正しく理解しよう:GoogleはPBNを嫌っている

PBNが今でも有効とはいえ、Googleのガイドラインには真っ向から違反しています。

“PageRankを操作する目的のリンクは、Googleの品質ガイドライン違反とみなされる”

Googleセントラル
出典:Google

つまり、見つかったら終わりです。過去にも有名なPBNネットワーク(例:BMR)がGoogleによって完全に排除されたことがあります。

リスクを取れる覚悟がある人だけが使うべき施策です。

失敗しないためのドメイン選定ポイント

PBNに使うドメインは「ただの中古ドメイン」ではなく、しっかりと分析して選定する必要があります

チェックポイントは以下の通り。

  • インデックスされているか?(site:ドメイン名で確認)
  • 過去の運用履歴に問題はないか?(Wayback Machineで確認)
  • 商標登録されていないか?(米国ならUSPTOで検索)
  • リンク元の質と量は?(Ahrefsなどで被リンクを分析)
  • アンカーテキストが自然か?(スパム的でない構成か)

特に「リンク元ページの再現性(リンクがどこに貼られていたか)」は、意外と見落とされがちですが、PBN運用では重要な視点です。

ホスティングの選び方:IP分散が生命線

PBNの運用で最も重要なのは、「いかにバレないか」です。

とくにIPアドレスが同じだったり、ホスティング会社が一緒だったりすると、一気に芋づる式でバレてしまいます。

そこで使われるのが、DigitalOceanVultrLinodeなどのクラウドホスティングです。

これらを活用し、それぞれ別のサーバー・IPで運用することで、ネットワーク間の足跡(フットプリント)を消すことができます。

また、RunCloudなどのサーバー管理ツールを使えば、初心者でも簡単にWordPressを立ち上げられます。

安っぽい見た目はNG!PBNでも“本物らしさ”が鍵

最近のGoogleは、見た目でもスパムかどうかを判断する傾向にあります。PBNも「実在しそうなサイト」に見えることが重要です。

  • フリーではない有料テーマ(Astra、GeneratePressなど)を使う
  • 自作ロゴ、Aboutページ、プライバシーポリシーを設置
  • ストック画像を使い、テキストもユニークにする
  • 内部リンクを設定してサイト構造に厚みを出す

実際に、これらをやることで手動ペナルティのリスクを大きく下げることができます。

PBNからリンクを貼る際のルール

リンクの貼り方ひとつで、効果が出るか・飛ぶかが決まります。

1つのPBNからは1サイト1リンクが基本(OBL=1)
アンカーテキストの最適化は重要
ブランド名:70〜80%

ジェネリック:10%

ロングテール:5〜10%

完全一致:3〜5%(使いすぎ注意)

また、PBNに少しだけTier2リンク(サテライトリンク)を送ることで、より自然な被リンクネットワークに見せるテクニックもあります。

コスト感:安くないが、効果は高い

1サイト構築にかかる概算コスト(ドル換算)

項目費用目安
ドメイン取得$100〜300
サーバー代(月)$5〜10
テーマ&プラグイン$50〜100
記事作成(1,500文字×3本)$50〜100
設定・初期構築代行$30〜50
  • 合計:1サイトあたり約20,000〜40,000円
  • 最終的には“PBN=お金のかかる施策”であることは間違いありません。

僕の見解:PBNは補助輪として“あり”、ただし主軸にはすべきでない

正直に言えば、今の時代、PBNだけで戦うのはかなりハイリスクです。ただし、以下のような条件であれば、いまだに有効な施策だと感じます。

  • ニッチジャンルで競合が弱い
  • サテライト戦略の一部として活用
  • ドメイン選定と運用に十分な知識と予算がある

むしろ今の時代は、「PBNをいかに自然に見せるか」に技術力が問われており、もはやこれは“ブラック”というより“グレー”な領域に近い印象です。

結論:PBNはリスクを理解して使えば、まだまだ使える武器

PBNはリスクもコストも高いですが、それ以上のリターンを生む可能性もある“ハイリスク・ハイリターン型SEO施策”です。

特に、検索順位があと少しで上がりそうなタイミングや、競合が明らかにPBNを使っている場合には、「こちらもPBNで応戦する」という選択肢はアリだと思います。

ただし、「とりあえず被リンクがほしい」といった安易な動機で導入すると、痛い目を見ます。PBNはあくまで“最後の一押し”として使うのが賢明な戦略です。

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PBNは本当に今も使えるのか?実体験からわかった構築と運用のリアル【2025年版】

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この記事を書いた人

Takuma Oka Takuma Oka 外資系SEOスペシャリスト

SEO・AI・web3が大好きなWebマーケターです。フィリピン(マニラ)外資系企業で『日本人SEOスペシャリスト』としてフルリモート勤務。サイトM&AやKindle出版、Udemy講師の経験も。元航空自衛官。主に東南アジア諸国を拠点にしています。SEO歴は9年目です。趣味は、中国語の勉強とランニング。

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