Webサイトを運営していく中で、ドメイン変更やページ統合、構造の見直しなどが必要になる場面は必ず訪れます。
そんなときに欠かせないのが、リダイレクトの設定です。
しかし、
- 「301と302って何が違うの?」
- 「設定を間違えたらSEOに悪影響?」
- 「いつまでリダイレクトを残しておけばいいの?」
といった悩みや疑問を抱える方も多いはず。
この記事では、Google公式情報と実際の運用経験に基づいて、リダイレクトの全体像から実装方法、注意点までわかりやすく解説していきます。
リダイレクトとは?Web上の“転送案内”
Webサイトを運営していると、ページのURLを変更したり、古いページを削除したりすることがあります。
その際、元のURLにアクセスしてきたユーザーや検索エンジンに対して、「新しい場所はここですよ」と案内する仕組みがリダイレクト(redirect)です。
たとえば、あなたが引っ越しをして郵便局に「転送届」を出すように、Webサイトでも訪問者やクローラーを新しいURLへ自動で案内するのがリダイレクトの役割です。

なぜリダイレクトが必要なの?
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ユーザー体験を守る | 古いURLにアクセスしても自動的に新しいページに遷移できるため、ユーザーが「404エラー」で離脱するのを防ぎます。 |
| SEO評価を引き継ぐ | Googleなどの検索エンジンに「このページは移動しました」と伝えることで、旧URLの評価を新しいURLに移すことができます。 |
| URLの統一や整理 | ドメイン変更や構造整理時に、複数のURLを一元化する際にも使用されます。 |
リダイレクトが使われる具体例
- サイトのドメインを
example.com→example.jpに変更したとき - 商品ページのURLを
example.com/item123→example.com/products/item123に変更したとき wwwあり/なしや、http→httpsへの統一 など
つまり、リダイレクトは「迷子になったユーザーやGoogleを正しい場所に導く案内標識」のようなものです。
SEOにおいても、ユーザー体験の向上においても、非常に重要な役割を果たします。
リダイレクトが必要な4つのケース
例)https://example.com → https://newdomain.com
301リダイレクトを使って旧URLから新URLに評価を移すことが必須。
AとBページを1ページに統合したい場合、AとBのどちらかを新しいページにリダイレクト。
SEOでは「URLの一貫性」が重要。正規URLを定め、それ以外からはリダイレクトで統一。
一時的にモバイルページや特設ページに誘導したい場合は302リダイレクトでOK。
リダイレクトの種類と使い分け(SEO的観点で整理)
| リダイレクト種別 | ステータスコード | 用途 | SEO評価 |
|---|---|---|---|
| 301(恒久的) | 301 Moved Permanently | URL/ドメイン変更時 | 評価引き継ぐ(推奨) |
| 302(一時的) | 302 Found | キャンペーンやA/Bテスト時 | 原則評価は元のURLに残る |
| 307 / 308 | HTTP1.1対応の一時/恒久的リダイレクト | 特定条件下で使われる | 通常は301/302でOK |
| meta refresh | <meta http-equiv> | CMS制限がある場合に代用 | SEO評価は弱い |
| JavaScript | window.location.href | 特殊用途(ユーザーごと分岐など) | Googleが認識しない可能性あり |
| Cryptoリダイレクト | 通常リンクで遷移 | 最終手段(SEO評価は弱い) | なるべく避けるべき |
Googleが推奨する設定方法:.htaccessとPHP例
Apache(.htaccess)での301リダイレクト
Redirect 301 /old-page.html https://example.com/new-page.html
PHPでのリダイレクト設定
<?php
header("HTTP/1.1 301 Moved Permanently");
header("Location: https://example.com/new-page.html");
exit();
?>
どちらもサーバーサイドリダイレクトで、最も推奨される方法です。
WordPressの場合は「Redirection」プラグインが便利
WordPressでリダイレクトを設定するなら、「Redirection」プラグインが最も簡単かつ安全な方法です。
コードの編集や.htaccessの操作が不要で、誰でも直感的にリダイレクトを管理できます。
Redirectionプラグインとは?
「Redirection」は、WordPress公式ディレクトリでも高評価を得ている無料プラグイン。
以下のような機能が充実しています。
- 301/302などのリダイレクトを管理画面から簡単に設定
- 正規表現を使った複雑な条件設定も可能
- 404エラー(存在しないURL)を自動記録し、修正対象を発見しやすい
- 既存のリダイレクトチェーンやループも検知してくれる
導入手順と基本の使い方
WordPress管理画面 → プラグイン → 「Redirection」で検索し、インストール後に有効化します。
初回起動時はセットアップウィザードが出ますが、基本はそのまま「次へ」でOKです。
管理画面の「ツール」→「Redirection」から設定画面を開きます。
- ソースURLに旧ページのURLを入力(例:
/old-page) - ターゲットURLに新ページのURLを入力(例:
/new-page) - 「追加」をクリックすれば完了!
404ログを有効にしておくと、ユーザーがアクセスした存在しないページを一覧で確認可能。“気づいていなかったリンク切れ”を早期に発見→リダイレクト設定ができます。
- すでにサーバー側(.htaccess)で設定している場合、競合の可能性があるため慎重に確認しましょう。
- パフォーマンス面では、リダイレクト数が数百件を超えると表示速度に影響が出ることもあるため、規模に応じてサーバー側リダイレクト(Apache/Nginx)への切り替えを検討しても良いです。
こんな人におすすめ
- サイトリニューアルやURL構造変更を自分で管理したい
- コードを触らずにリダイレクト設定したい
- 404エラーを可視化し、SEOリスクを減らしたい
「Redirection」は初心者にも扱いやすく、上級者も使いこなせる多機能プラグインです。
Takuma特にWordPressでサイト運営をしているなら、ぜひ導入しておきたい必携ツールといえるでしょう。
リダイレクト設定時の注意点5選【失敗例から学ぶ】
リダイレクトの設定は、SEOにもユーザー体験にも直結する重要な施策です。
しかし、「やったつもり」や「一括設定で安心」と思っていたリダイレクトが、むしろ検索順位や評価を下げてしまうこともあるのです。
ここでは、実際によくある5つの失敗パターンを紹介し、それぞれの注意点と対処法を詳しく解説します。
- Chrome DevTools(Networkタブ):リダイレクトループやチェーン確認に便利
- Screaming Frog SEO Spider:サイト全体のリダイレクトマップを一括で可視化
- Search Consoleのインデックスレポート:リダイレクトエラーをモニタリング
最低1年間はリダイレクトを維持する
リニューアル後、「もう新しいページがインデックスされたから」と数ヶ月でリダイレクトを外してしまった。
Googleのクロールが完了していない状態でリダイレクトが解除され、旧URLへの被リンク評価が消滅。結果として新URLの検索順位が大幅ダウン。
Google公式(Gary Illyes氏、John Mueller氏)も「最低1年間はリダイレクトを維持するべき」と明言しています。
理想は恒久的にリダイレクトを残すことですが、どうしても難しい場合でも1年未満で解除するのは避けましょう。
リダイレクトループに注意
Aページ → Bページ → Aページ…のように、自分自身や前のページへ戻すリダイレクトを設定してしまった。
「このページはリダイレクトが繰り返されています」というエラーがブラウザ上に表示され、ユーザーも検索エンジンもページにアクセスできなくなった。
リダイレクト先のURLが、さらに別のURLにリダイレクトされていないか必ずチェック。
特に複数人で作業しているときや、大規模サイトの一括置換時に起こりやすいため、確認とテストは念入りに。
リダイレクトチェーンの最小化
Aページ → Bページ → Cページ → Dページ…と、リダイレクトが何重にも連なっている。
ユーザーの読み込み時間が遅くなり、Googlebotのクロール効率も悪化。最終的にDページがインデックスされず、順位がつかない事態に。
リダイレクトは、1回のジャンプで完結させるのが理想です。
古いURLがさらに古いURLにリダイレクトされているような場合は、最新のターゲットURLに直接リダイレクトし直しましょう。
関連性のないページへのリダイレクト禁止
旧ドメインや使わなくなったページを、とりあえずトップページに一括で301リダイレクト。
Googleが「リダイレクト元と先に関連性がない」と判断し、スパム行為としてペナルティ。検索結果からインデックス削除されたケースも。
リダイレクトは“同一テーマのページ”にのみ行うのが原則。
旧記事A(例:カーテン)を、関係ないトップページ(例:家具一覧)にリダイレクトするのではなく、なるべく一致する新記事に設定しましょう。
検索エンジンとユーザーで違うリダイレクトは禁止(クローキング)
- 検索エンジンには正常なページを見せておき、ユーザーだけをスパムサイトに飛ばす
- スマホユーザーだけ悪質サイトにリダイレクト
Google Search Consoleに「不正なリダイレクト」の通知が届く。ランキングが急落し、手動ペナルティを受けたサイトも存在。
- 短縮URLや中継サーバーなどを使う際は、リダイレクト先の健全性も確認しましょう。
- ユーザーと検索エンジンに同じコンテンツを見せる(クローキング禁止)
- UA(ユーザーエージェント)で挙動を変える場合も注意
結論:リダイレクトは“SEOの橋渡し”
リダイレクトは、単なる転送設定ではありません。
SEO評価をつなぎ、ユーザー体験を守るための“橋”です。
設定を誤ると、橋は崩れ、これまで築いたSEO資産が失われてしまいます。
本記事を参考に、正しく・丁寧に・長期的視点でリダイレクトを設計しましょう。
よくあるエラーとその対処法
| エラー名 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| リダイレクトループ | 相互リダイレクトや自己リダイレクト | .htaccessや設定内容を再確認 |
| 不正なリダイレクト | 関連性のないページ転送 | ページ内容との関連性を確保 |
| 警告(Google検索) | 短縮URL、SSLなし、怪しい挙動 | URLの健全性と関連性をチェック |
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