JavaScriptはSEOに不利?Googleレンダリングの真実と対処法を解説

JavaScriptはSEOに不利?Googleレンダリングの真実と対処法を解説
Takuma Oka

外資系SEOスペシャリスト

Takuma Oka (岡 拓馬)

こんにちは、岡 拓馬(おか たくま)です。
このブログでは、海外ノマド×SEO×ストック収入をテーマに、自分の経験や学びを発信しています。

高校卒業後は料理人としてスタートし、その後、航空自衛隊での勤務を経て、2016年からWebライター・SEOコンサルタントとして独立。現在は、海外の外資系企業と契約しながら、フルリモートで働いています。拠点はアジア各国を転々としており、最近はベトナムやタイ、マレーシア、フィリピンなどでノマド生活をしています。

JavaScriptフレームワークを活用したWebサイトは、ユーザー体験を大きく向上させる一方で、「SEOに弱いのでは?」という不安を抱かれることも少なくありません。

特に、検索エンジンがJavaScriptをどこまで正確に読み取り、インデックスできるのかは、SEO担当者にとって大きな関心事です。

本記事では、Google公式ガイドの見解をもとに、「JavaScript×SEO」の本質に迫りながら、レンダリングの仕組みと対策をわかりやすく解説します。

この記事の要約
  • GoogleはJavaScriptを「完全に理解できる」とは限らない
  • SEOの観点ではクローリング・レンダリング・インデックスの3段階処理がカギ
  • SPAやクライアントサイドレンダリングには注意点が多い
  • SSRやプリレンダリング、ダイナミックレンダリングなどの実装戦略が鍵
  • すべての開発者にSEOの知識が必要な時代へ
目次

JavaScriptはSEOに不利なのか?

出典:Google

近年のウェブ開発では、React・Vue・AngularなどのJavaScriptフレームワークが当たり前になり、SPA(シングルページアプリケーション)の導入も急増しています。

こうした中で「JavaScriptはSEOに悪いのでは?」と不安を抱く声も少なくありません。

しかし、実際には正しく構造化されたJavaScriptサイトは、SEOにも強くなり得るのです。問題は“どう実装し、どう最適化するか”にあります。

JavaScriptとGoogleの関係性:3ステップ処理を理解しよう

出典:Google

GooglebotがJavaScriptサイトを理解するには、以下の3ステップを踏みます。

①クロール(Crawling)

HTMLだけでなく、JS・CSSファイルなどのリソースも取得します。

ただし、robots.txtでこれらのリソースがブロックされていると、正しくレンダリングできません。

User-Agent: Googlebot  
Allow: .js  
Allow: .css  
Takuma

こうした記述が重要です。

②レンダリング(Rendering)

取得したリソースを元に「ヘッドレスChrome」でDOM構築。SPAの場合、JavaScriptによって後から表示されるコンテンツもここで生成されます。

ただし、Googleのレンダリングキューに送られるまでに“数秒〜数分のラグ”があるため、インデックスに遅延が発生するケースもあります。

③インデックス(Indexing)

最終的に表示されたレンダリング後のHTMLが、Googleのインデックス対象となります。

ここにタイトル、メタディスクリプション、本文が含まれていないと、検索対象から漏れる可能性が高まります。

JavaScriptサイトのSEO対策【実践ガイド】

出典:Google

JavaScriptによって生成されるページでも、SEO対策は可能です。

以下のポイントを押さえましょう。

1. SSR(サーバーサイドレンダリング)の活用

Googleや他の検索エンジンは、クライアントサイドのJavaScriptを完全には解釈できないこともあるため、可能であればSSRの導入が理想的です。

  • Next.jsやNuxt.jsなどのフレームワークが有効
  • 特にeコマースや情報メディアには適している

2. プリレンダリングを導入する

静的なHTMLを事前に生成しておき、Googlebotに渡す方法。更新頻度が低いページや、ランディングページに有効です。

3. ダイナミックレンダリングは“最終手段”

ダイナミックレンダリングとは、ユーザーとクローラーに異なるバージョンのHTMLを出し分ける手法です。

Google公式も「回避策」としており、設定が複雑でメンテも大変です。

GooglebotにはプリレンダされたHTMLを、ユーザーにはSPAを出す例
  • botのUser-Agentで判別し、Node.js+Puppeteer等でレンダリング
  • Cloudflare WorkersやRendertronを使う例もあり

※現在は非推奨になりつつあり、可能であればSSRか静的生成を選びましょう。

よくある落とし穴とその回避法【実装ミスに注意!】

JavaScriptサイトでは、ちょっとした実装ミスがクロールやインデックスに、致命的な影響を与えることがあります。

ここでは、特にありがちな失敗例とその対策方法を紹介します。

hrefのないリンクはクロールされない

<a onclick="goTo('page')">リンク</a> ← NG

このように href 属性がないリンクは、Googlebotにとって“ただのテキスト”です。リンクとして認識されず、クロールの対象になりません

正しい例

<a href="/page" onclick="goTo('page')">リンク</a>

canonicalタグが複数存在すると無効扱いになる

HTMLとJavaScriptで異なる canonical を設定してしまうと、Googleはどちらを採用すべきか判断できず、canonicalが無視されてしまうことがあります。

対策
  • canonicalタグは1つだけにする
  • JavaScriptで動的に設定する場合、既存のタグを削除してから追加する

SPAでも検索に強くなるための基本対策5選

出典:Google

シングルページアプリ(SPA)は便利ですが、検索エンジン対策が難しくなります。

以下のポイントを押さえれば、SPAでもSEOに強くすることは可能です。

JavaScriptレンダリング対応のチェックリスト
  • URL検査ツールでGoogleが見ているHTMLを確認したか?
  • 主要ページのtitle・description・canonicalは1つだけ存在しているか?
  • robots.txtで必要なリソース(.js/.css)をブロックしていないか?
  • Lazy Loadは画像のみに使っているか?
  • クリックしないと見られないコンテンツをDOMに出しているか?

URL構造はHistory APIで整える

#/pageのようなハッシュURLは避けましょう。

Googleは、この形式を適切に解釈できません。

VueやReactでは、「historyモード」を使用して、クリーンなURL設計を。

titleやmeta情報はすべて動的に生成する

ページごとに titledescriptioncanonical をきちんと設定しましょう。

Helmet(React)や、vue-meta(Vue.js)などのSEO用モジュールを使うと管理が簡単です。

エラーページは404かnoindexで明示する

JavaScriptサイトでは、失敗したページが200 OKとして返る“ソフト404”になりがちです。

対策
  • 404ページにJavaScriptで遷移させる(window.location.href)
  • もしくは、<meta name="robots" content="noindex"> を追加する

構造化データ(JSON-LD)はJavaScriptでも可

構造化データは、検索結果でのリッチリザルトに不可欠。JavaScriptで動的に埋め込むのもOKですが、必ず「リッチリザルトテスト」で確認を

Lazy Loadは画像だけ。テキストはNG!

画像の遅延読み込みはOKですが、本文コンテンツをLazy LoadするとGoogleが読み取れません。

重要な情報は、最初のDOMにしっかり入れておきましょう。

Googlebotは“クリックやスクロール”をしない!

Googlebotは人間のようにリンクをクリックしたり、スクロールして読み込んだりはしません。

初期DOMに存在しない情報は、インデックスされないと考えましょう。

  • display: none で隠れていてもOK(DOMにあれば)
  • クリック後に動的に生成される要素はNG(表示されないままスルー)

まとめ:JavaScriptはSEOの敵ではない、理解すべき技術である

SPAでもSEOを強化するためのベストプラクティス
  1. History APIを使ってURLを整備(#を避ける)
  2. 全ての主要ページにtitle・meta・canonicalを動的に生成
  3. エラー時は404を返す or meta noindexを追加
  4. 構造化データ(JSON-LD)もJSで出力OKだが、必ずテスト
  5. Lazy Loadは画像のみ、主要コンテンツには使わない

JavaScriptはSEOを難しくする存在ではありますが、決して敵ではありません。

むしろ、適切な実装とレンダリング戦略を取れば、ユーザー体験と検索エンジン最適化を両立する最強の武器になり得ます。

特に今後は、AIによる検索やLighthouseスコア、E-E-A-Tの評価などがより重視されるため、パフォーマンスや構造を意識したJavaScript設計は不可欠です。

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この記事を書いた人

Takuma Oka Takuma Oka 外資系SEOスペシャリスト

SEO・AI・web3が大好きなWebマーケターです。フィリピン(マニラ)外資系企業で『日本人SEOスペシャリスト』としてフルリモート勤務。サイトM&AやKindle出版、Udemy講師の経験も。元航空自衛官。主に東南アジア諸国を拠点にしています。SEO歴は9年目です。趣味は、中国語の勉強とランニング。

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